【医師の転職体験談】社会福祉士から整形外科医への転職とその道のり(40代男性)

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大学受験では医学部が第一志望だったのですが、落ちてしまい、滑り止めで受験した私立大学の社会福祉学専攻に入学しました。

大学では社会福祉士を取得し、新卒で老人ホームに就職しました。ただ、老人ホームでは少々物足りなさを感じていました。

社会福祉士の仕事はやりがいがあり、人を救うという面では合っていましたが、一生をかけて深い専門性を磨いていけるという意味では、医師の仕事をやりたいと思うようになりました。

社会福祉士を取得するために大学3回生のときにとっていた病院実習で、尊敬する医師と出会ったことも大きいです。老人ホームで働きながら、改めて医師の仕事にあこがれを持ちました。

転職に興味を持った私は転職サイトに登録しました。すると、転職エージェントから電話がかかってきて、その流れで、オフィスに行ったことがきっかけでいろいろ相談に乗ってくれました。

転職エージェントには、医療関係に精通した担当者もおられ、いろいろアドバイスを受ける中で、国立大学医学部に再受験をしようと思いに至りました。

それからは、老人ホームで働きながら、土日を中心に受験勉強にも励みました。国立大学医学部医学科の3年次編入試験にターゲットを絞り、語学や専門分野の知識も増やし、面接の練習もおこないました。

編入試験は一般的な大学受験と違って情報も少なく、情報収集がまずキーになる試験でした。特に語学では、医学特有の英文を読み解く力も試されました。何とか合格をいただくことができ、老人ホームを退職して編入学しました。

医学部では実験やレポートが多く、勉強とアルバイトの両立で忙しい毎日がつづきました。ただ、医師に転職したいという気持ちが強かったので、しんどいという気持ちは全くありませんでした。

中には医学部合格で燃え尽きてしまい、留年を繰り返している人も少なからずいましたが、私はこつこつ努力をしていました。幸い、医師国家試験も一発でパスして晴れて医師になることができました。

現在は整形外科医としてリハビリテーション科のある病院に勤務しています。療法士の皆さんとも協力しながら患者さんたちの社会復帰をお手伝いする仕事。

なかなかうまくいかず悩むこともありますが、とてもやりがいがある仕事だと感じています。学会や論文などで最先端の医学知識も得ながら、現場にもそのノウハウを還元していける点も、医師というポジションの醍醐味。

なお、給料の面については、老人ホーム勤務時代と比べて格段に上がったのは言うまでもありません。

社会福祉士から医師への転職は、傍から見ると長い道のりだと思われるかもしれませんが、同じように医学部再受験をした人は何人かいましたし、私としてはムダな時間はなかったと感じています。

社会福祉士の勉強をして老人ホームで勤務していた日々も、学び得ることが多く、今に確実に繋がっていると感じるからです。

転職について思うことは、自分一人でいろいろ試行錯誤するよりも、見識のある人に相談することで実現への道が開けやすくなると感じました。

私の場合、転職エージェントの方、医学部に進学した高校時代の友人、社会福祉士の実習で行っていた病院の医師などのアドバイスがかなり有効にはたらきました。昨今では、You Tubeを活用するのも有効だと思います。

医師に転身したユーチューバー、医学部の編入試験を受けたユーチューバーも多くはないながらもチャンネルを運営しているからです。

転職活動や医学部編入試験は情報が少ないだけに、どうしても独りよがりな対策を立てがちですが、さまざまな先人のたどってきた道を知ることで、方向性がしっかりと見極めることができると思うのです。         (40代男性)

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