大学生の時、英検1次試験の試験監督バイトをしたことがあります。英検は学生を中心にたくさんの人が受けに来ます。その試験が滞りなく遂行されるよういろいろお手伝いするのが試験監督バイトの役割です。服装はスーツですし、非常にハードで厳格な仕事ではないかというイメージがあり、緊張してバイトに臨んだことを覚えています。
英検試験監督の仕事内容は、多岐にわたっています。例えば受付、試験の配布回収、会場への受験生の誘導、会場設置、不正行為の監視、音源の再生などなど。
全体としてやるべきことはたくさんあるので、全体を監督する立場の人は本当に大変だなと思います。何かトラブルが起きたら大変なことになりますし・・。
しかし、試験監督バイトひとりの立場としては、それぞれ当日に割り振られた作業を淡々とこなせばいい楽な仕事にすぎませんでした。
同じ語学関連の試験監督バイトでも、TOEICやTOEFLの試験では事前研修があるそうです。ただ、英検の試験監督バイトの場合、事前研修はありませんでした。
アルバイト求人サイト応募フォームに通っている大学名や試験監督経験の有無、希望会場など記入してエントリー。事前に採用者に連絡がくるという流れでした。
私が経験したのは英検の1次試験の試験監督でした。朝、指定された会場に着くと、点呼をとり、役割の割り振りが行われます。マニュアルをもとに当日の注意点や業務内容の説明が行われました。
私が試験監督を行った会場は大学で教室が広いということもあってか、主監督と補助監督の2名で1つの教室を担当するという感じでした。
主監督は試験監督経験者のなかから指名され、未経験者の私は補助監督ということで、主監督の指示に従って作業を行いました。
例えば問題用紙・解答用紙の配布と回収、リスニング試験の音源チェック、教室内での監視業務など。試験時間中はカンニングをしている受験生がいないか監視を行いました。あとは消しゴムなど落とした受験生がいたら拾ったりトイレに行きたい人を誘導したりといった感じです。
試験時間が始まるまではピリピリしたムードでしたが、いざ試験が始まると緊張感は皆無になりました。拘束時間が長いですしとにかくやることがなくて眠かったですね。
一緒に参加した同じ大学に通う友達も「暇すぎて疲れた」と話していましたし同じような感想を持つ人も多いのではないかと想像しました。
昼は1時間ほどの休憩時間があり、無料でお弁当が支給されました。なかなか充実したお弁当でおいしかったです。
午後は午前中にやった作業の繰り返しでした。というのは英検の場合、午前の部、午後の部と分かれているのです。午後の1級の試験が終わったら全体で後片付けをして、解散となりました。
日給についてはその場で押印した領収書と交換で手渡しでもらいました。時給換算すると900円くらいだったかと記憶しています。模擬試験の試験監督と比べると英検の試験監督バイトは若干安いようですが当時大学生だった私からすると「ラクに稼げてラッキー」という感覚だったことを覚えています。
当日割り振られる業務によって仕事内容は変わってくるので何ともいえませんが、試験監督バイトは特別なスキルが必要であない楽なバイトだと感じました。ちなみに英検の試験監督バイトは、毎回大人気で、応募が始まればすぐに枠が埋まってしまうそうです。ひょっとすると仕事にありつけただけでもラッキーだったのかもしれません。
(楽な短期バイトの体験談 20代男性)