(派遣)試験監督補助員アルバイト/1日の流れ、服装・おすすめの時計、あるあるほか

楽なアルバイト体験談(短期)
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shiken
大学生や主婦に大人気の楽なアルバイトのひとつとして試験監督バイトを聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?

試験中にカンニングをしている受験生がいないかを監視する仕事。そのように大体イメージはしやすい仕事かと思います。ただ、試験監督員が一日を通して一体どのような業務を行っているのかを知らない人がほとんどだと思います。

そこで今回、実際に試験監督のアルバイトをやった経験をふまえて、一日を通しての仕事内容、服装や腕時計などの注意点、あるあるなどについてまとめてみました。

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私が試験監督バイトをしたきっかけ

私は現在30代の男性です。試験監督のアルバイトに興味を持ったきっかけは、もともと試験監督のことを楽なアルバイトのひとつとして聞いていたからです。資格試験を受ける時にスーツ姿の人々が 教室の端っこに立っていたり問題用紙を配っていたりするような風景を見たことがあり、仕事内容についてはあらかじめある程度のイメージはできていました。

しかし、一体彼らがどれくらいの時給で働いているのか、どんな人々が試験監督員として採用されているのかなどは全くの謎で、自分自身が一度やってみて、試験監督とはどのような仕事なのかを知りたいと思っていました。

そんな時たまたま、学生のバイトなら【アルバイトEX】を通して登録していた派遣会社からメールが来ました。 そこには「初心者大歓迎 だ試験監督大量募集!」のキャッチフレーズで人材の募集がなされていました。未経験者でも応募可能な試験監督補助員募集もあったので、必要事項をメールフォームに記載して応募。後日、採用の連絡がありました。

主任と補助員の違い

試験監督には大きく分けて主任と補助員があります。主任は責任者、補助員は主任を補助する役割の人ということになります。私が初回に参加したのは「補助員」です。

試験監督補助員は試験問題や解答用紙を配布回収したり、それらの枚数を数えたり、会場の設営をしたりといった主任の補助的な作業を行います。一方、試験監督主任は試験監督補助員に指示を出したり、教壇に立って試験時間の終了時間のアナウンスを行ったりするのがメインの業務。いわば教室全体の責任を持つ仕事で基本的には経験者が採用されます。

規模の大きい試験会場の場合主任と補助員が役割を分担する形で分かれていますが、規模の小さい試験の場合、補助員がいなくて全員主任というケースもあります。

基本的には経験の浅い人はまずは試験監督補助員を行って、数回経験したら主任を任されるという感じです。特に主任になるためには資格がいるといったこともありません。応募する時に主任を希望したら派遣会社がその人の経験値などから任せるかどうかを判断して決めています。

試験監督の服装は?

試験監督の服装はスーツ着用が必須です。色も奇抜な色はNGで基本的には黒または紺色ということになります。靴はもちろん革靴を履いてくることが求められます。男性はネクタイの着用については試験の種類にもよりけりで、近年はクールビズが推奨されていることもあって着用しないケースもあります。

髪の毛の色については黒色が基本。黒に近い茶髪までは認めているケースが多いです。なお、カバンについては、試験会場に持ち込むことがないので、ハンドバックでもリュックサックでも構いません。

服装に関してのチェックはなかなか厳しいと考えておいたほうがよいでしょう。スーツにはシワがないようカッターシャツは黄ばみがないよう気を付けておくべきです。また、爪も短く切っておき、女性はマニュキュアなど派手な装飾はNGです。

試験監督バイトの男女比は?

試験監督の男女比は試験内容にもよります。私の経験上、1:2くらいで女性が多い印象があります。試験監督の仕事は重たいものを持ったりする場面も少なく、体力がない女性にもできる仕事だという理由がまずあります。また、試験を配ったり用紙の枚数をカウントしたりするという仕事柄、どちらかと言うときめ細やかな作業が得意な女性向きの仕事だといえるでしょう。

試験監督のアルバイトに来ている人々の年齢層は、20代~70代と幅広く、大学生・短大生と社会人が半々ぐらいです。社会人については主婦または定年退職後のおじいさんが多いですね。

試験監督のアルバイトは交通費が出ないケースも少なくなく、大体は試験会場から近い大学・短大に通っている学生やその近隣に住んでいる社会人が多いです。

腕時計のおすすめ

試験監督の仕事で最も必要なアイテムといえば何といっても「腕時計」でしょう。これだけは忘れてしまうと仕事ができません。もちろん、単に持参するだけではなく、秒単位で正確に合わせた腕時計が必要になります。

私は試験監督の前日には必ずスマートフォンで時報(TEL117)を聞いて正確に時計の時刻を合わせるようにしていました。試験当日の朝に全体ミーティングで全員で時刻合わせの時間はありますが、それは最終確認として考えておいたほうがよいでしょう。

腕時計の種類についてですが、基本的には秒針がしっかりと見える円盤型の腕時計(デジタルではない腕時計)の持参を求められます。その点、派遣会社の方針にもよるので確認しておき、なければ試験までに購入しておかなければなりません。

腕時計については、試験当日はとにかく見る機会が多いです。また、たくさんの受験生を前に通路を行き来するため、派手さがなくかつ秒針がしっかり見えるシンプルな腕時計がおすすめです。ちなみに私はこの腕時計を購入しました。

 

値段がリーズナブルで表示がシンプル。軽くて文字盤が見やすく1年以上経っても正確に動きつづけています。なお、私は万が一故障する可能性を考えて2本購入し、試験当日は1本は腕にはめて1本は予備用としてスーツのポケットに忍ばせています。

試験監督補助員バイト 仕事の流れ

一体どのような流れで試験監督補助員は動くのでしょうか?設営、試験当日に分けて課せられる業務について説明します。

 

業務の流れ1「事前予習編」

試験監督のアルバイトに応募して採用が決まると、派遣会社から自宅(あるいはメールで)にマニュアルが送られてきます。マニュアルには当日の流れや注意点などがびっしりと書かれています。まずはそのマニュアルを隅から隅まで読んで、試験当日、自分が何をすればいいのかを把握するわけです。

例えば受験生が机の上に置いてよいものというものも決まっています。ある日の試験では、受験票、筆記用具、消しゴム、腕時計のみがOKとされていました。それを試験監督員は覚えておかねばなりません。なぜなら、それ以外のものを机の上に出している受験生に対しては注意を促さなければならないのです。仮にメガネケースを机の上に出している受験生についてはカバンのなかにしまうよう注意を促さねばなりません。

そういった細々とした決まりごとがマニュアルにびっしりと書かれています。試験監督補助員はあくまでも試験監督主任の指示によって動くわけですが、当日は基本的なことについて質問できるようなゆとりはありません。ですから試験当日までにしっかりと把握しておき、テキパキと動けるよう準備をしておく必要があるというわけです

なお派遣会社によっては、前日の設営の時に研修の時間をとり、そのときにマニュアルを配布するケースもあります。

その点、初めて試験監督補助員のアルバイトをする人にとって、初回は大変なアルバイトを引き受けてしまったものだと少々後悔するかもしれません。 実際に私がそうでしたから。 細かい字で書かれた 50ページ以上にも及ぶマニュアルを前に圧倒されたものです。ひと通り目を通すだけでもそれなりの時間を要しましたし、実際に現場を見てみないとわからないこともたくさんあったので不安でいっぱいだったことを思い出します。

しかし、いざ一度試験監督補助員のアルバイトに入ってみると、2回目以降はぐんと楽になって、自然と体が動くようになります。なぜなら、試験監督の仕事は試験の内容によってやる作業は微妙に違っていても、仕事の流れは基本的に同じだからです。

ですから初めて試験監督のアルバイトをする人は、最初だけ緊張するし予習も大変だけれどそれを乗り越えたら一気に楽になるという風にイメージしておくと良いと思います。

業務の流れ1「設営編」

試験監督たちは試験が行われる前日に、試験会場に集まって「設営」と呼ばれる作業を手分けして行います。設営と言ってもテントを立てたりするような体力のいる作業ではなく、担当する教室前に受験番号が書かれた紙を張り出したり、机に受験番号が書かれたシールを貼ったりといった作業が中心になります。受験生達が指定された会場に席につきやすくなるように会場を整える作業ということになります。

設営は3時間ほどで終わります。時給は900円~1000円ほどで試験当日よりも時給は安かったです。まずは全体ミーティングがあって、試験に関する注意点の案内があります。例えば受験生はどこで昼食をとれるのか、喫煙できる場所はどこなのか、災害が起きた場合、避難場所はどこなのかなどです。

全体ミーティングが終わると担当する教室ごとに分かれて手分けをして会場の準備作業を行います。その点、試験監督主任が試験監督補助員たちに指示を出してくれるので、その指示に従って動けば問題ないでしょう。

設営について主にやるべきことは以下のようなことです。

1 ホワイトボード(または黒板)に試験科目や試験時間、注意点などなどをボードマーカー(またはチョーク)で書く

2 試験会場に入り口など数カ所に会場の配置図と受験番号が書かれた紙を張り出す。

3 机の端っこに、受験番号が記載されたシールを貼っていく。

4 解答用紙を本部に持っていく担当、用紙の枚数を数える担当など、試験監督補助のなかで試験当日の役割分担を決めておく

業務の流れ2「試験当日」(試験開始前編)

試験当日は、試験監督たちは集合時間に遅れないように集合場所に集まります。まずは全体のミーティングがあり、全体統括者から試験に関する注意点や変更点などのアナウンスが あります。メモをしながら 聞くと良いでしょう。またそのとき、腕時計が秒単位で合っているか最終の確認があります。

試験監督はそれぞれ名札を配布され 書類などを挟むクリップボードを受け取ります。その後は指定された教室に向かっていざ、受験生たちを迎え入れる準備をします。

試験時間の30分前くらいから受験生たちは受験会場に入場できるケースが多いです。それまでは早く到着した受験生たちは扉の前で待っているという状態です。

それまでに試験監督たちは1科目目の問題用紙、解答用紙の枚数を確認したりそれぞれの役割の再確認を行ったりします。試験時間の30分前になると扉を開放します。すると受験生がどっと入ってくるので「受験番号を確認して着席してください」といったことを言いながら案内をします。迷っている受験生がいたら受験票を提示してもらい受験番号をもとに座席に案内します。

業務の流れ3「試験当日(配布編)」

試験時間が始まる10分前になると、試験監督主任が教壇に立って試験時間や科目、試験中の注意点など全体に向けてアナウンスを行います。試験監督補助員は、そのアナウンスのときに、座席の前方に立ち、事前に打ち合わせをしていたタイミングで試験問題と解答用紙を配布しはじめます。

教室の規模によって前から用紙を回すこともあればひとりひとりに配っていくケースもあります。資格試験などでは解答用紙に記載されている受験番号、机の上に置かれた受験票の受験番号、机に貼られた受験番号と一致するか確認しながら配布をします。

焦りは禁物ですが、スピーディーに配らなければ試験開始時間に間に合わなくなってしまうのでテキパキと作業をすることが求められます。その点、1科目目は慣れている試験監督補助員でも結構緊張していたりします。

業務の流れ4「試験当日(試験中編)」

試験問題、解答用紙をひととおり配り終えると、試験監督主任が注意事項を改めて全体にアナウンスして試験開始時間を待つことになります。試験開始時間が来たら試験監督主任は「始めてください」と全体に合図をします。

それと同時に受験生は一斉に試験問題を開けて解答をしはじめるわけです。試験監督補助員はそのタイミングで、顔写真や受験番号が載った用紙を手にして会場内を巡回します。

出欠を確認するというのと、替え玉受験がないか顔の照合を行うためです。出欠簿に「〇」(出欠)「/」(欠席)といったように名簿に記録をしながら通路を巡回します。

顔写真と本人の顔が一致するかについては、もしマスクをしている受験生がいたら「すみません。少しマスクを外していただいてよろしいでしょうか?」と声をかけ、ひとりの漏れもないようにチェックを行います。

出欠確認および顔の照合作業が終わると、試験監督たちは一息つくことができます。試験内容によりますが、教室の隅に試験監督用の椅子が置かれています。それぞれその椅子に座って目視で会場内を監視します。

なお、10分~15分に一度、教室内をゆっくりと巡回して不正行為がないかどうかをチェックします。もし、指定されたものが机の上に出ているなどルールを守っていない受験生がいたら、紙に注意事項を記載して該当する受験生に見せ注意を促します。

また、トイレに行きたい受験生は挙手をするので、もしいれば一緒に教室から出てトイレ前まで付き添い一緒に帰ってきます。

また、遅刻してきた受験生がいたら対応するのも試験監督補助員の仕事です。試験によって違いがありますが、開始から指定された時間内で到着した受験生については座席に案内し、問題用紙、解答用紙を配布します。一方、指定された時間を過ぎてしまっていた場合、受験
不可であるということを伝えます。

なお、万が一、試験中に不正行為をしている受験生がいたり注意を守らない受験生がいたりしたら、試験監督主任に伝えに行き判断を仰ぎます。難しい判断については試験監督補助員はする必要がなく、逆にしてはならないのです。

業務の流れ5「試験当日(試験終了前編)」

試験時間が60分とすると、早く解答が終わった人は途中で退場することができるケースもあります。それは試験開始から30分などその試験ごとの決まりがあり、退出可能な時間がきたらそのタイミングで試験監督主任が全体にアナウンスを行います。

そのとき途中退出希望者は挙手するので、試験監督補助は該当する受験生のもとに解答用紙を受け取りにいきます。受け取った解答用紙は前方に置かれている試験監督用の机の上で管理をして枚数もカウントしておきます。

業務の流れ6「試験当日(試験終了後編)」

試験が終了すれば、試験監督主任が「終わってください」と全体にアナウンスをするので、そのタイミングで試験監督補助は解答用紙を受験番号順に回収していきます。ひととおり回収が終わったら枚数をカウントし用紙に記入。試験監督主任は試験監督補助からそれら用紙を回収し、全体を集計します。枚数が1枚のずれもないことを確認をしたら解答用紙を封筒に入れて、試験監督補助員がのうちの1~2名ほどが本部にそれを持参します。

本部では本部の点検スタッフが枚数を改めてカウントします。その間、他の試験監督補助員はそれぞれ与えられた動きを行います。

1~2名は本部に次のの科目の試験問題と解答用紙を受け取りにいきます。残りの試験監督補助は試験ホワイトボード(または黒板)に書かれている試験科目 試験時間を次のものに書きかえます。そして、次の試験問題と解答用紙が到着次第、枚数チェックな度を行い配布の準備をします。

業務の流れ7「試験当日(全試験が終了した後編)」

上記した一連の作業を科目ごとに行うというのが基本的に試験監督補助員の仕事内容です。
予定されていた科目が全て終了したら、受験生は帰宅していきます。それと同時に試験監督員は後片付けを行います。

机に貼っていた受験番号が書かれたシールを剥がしたり、ホワイトボード(または黒板)の文字を消したり、各座席に忘れ物がないかチェックしたりします。それら一連の作業が終われば本部に戻って名札やクリップボードを返却し、全体の終了ミーティングが行われ解散となります。

その他「休憩時間編」

休憩時間については受験生の試験時間と合わせて昼休みが設けられています。ただ試験監督員は試験時間の15分くらい前には試験会場に入っていなければいないため、ゆっくりできるという感じでもありません。

例えば受験生が1時間の昼休みを与えられたとすれば 試験監督員の休憩時間はだいたい40分ぐらいだと考えてよいかと思います。なお、休憩時間が1時間とあらかじめ契約されている場合は、残りの20分ほどは主任監督員の指示で交代で休憩を取ってとっていきます。

とはいえ、試験監督補助員は試験時間の半分以上の時間帯は教室の隅に置かれている椅子に座って過ごします。目視で受験生を監視しているとはいえ、実質的には休憩をしているのと変わりない状態なので、仕事がハードで疲れ果てたなんて言葉は試験監督員から聞いた覚えは一度もありません。「眠くて辛かった」という言葉は何度も聞いたことがありますが(笑)

試験監督の時給はどれくらい?

試験監督員の時給はどれくらいなのでしょうか?派遣会社にもよりますが試験監督補助員の場合、時給950円~1200円くらいでした。試験監督主任はそれよりも時給が250~300円ほど高いというイメージです。

それから計算したら試験監督補助員は8時間勤務で日給7600円~9600円くらいが相場ということになります。ただ交通費が支給されないあるいは上限500~1000円ほどしか支給されないことが多いため、遠方から通勤している人は実質的な日給はもっと低いことになります。

ですから自ずと試験会場近くの大学に通う大学生・短大生あるいは近隣エリアに住んでいる社会人が中心になります。

試験監督あるある4つ言います

最後に「試験監督あるある」を4つ言いたいと思います。

試験監督あるある1「試験監督員はメガネ率が高い」

試験監督は時間を正確に計測したり用紙の枚数を一枚一枚正確に数えたりする作業が中心です。そういった几帳面さを要する仕事柄のためか、メガネ率が高いです。風貌も遊び人風の人はほとんどおらず、見るからに真面目そうな人が多いです。「趣味は読書です」と答えそうなメガネ君、メガネさんというイメージです。時々、すごいイケメン君や美人さんもいます。そういったイケメン君や美人さんが問題用紙を配っていると、会場はさまになりますし、気のせいか、そのレーンの受験生は途中退室率が少なくなるような印象があります。

試験監督あるある2「試験監督補助員には一定数のナマケモノがいる」

試験監督の業務は共同作業になります。その多くは当日までにしっかりマニュアルを読み込んできて、しっかりと仕事をするわけですが、大きな教室で試験監督補助員が10名くらい集まると、一人くらいはナマケモノさんが混じりこんでいます。

ひどいナマケモノさんは時計を忘れてきたり遅刻をしたりして、現場に入る前に帰らされたりする人もごく一部ですがいます。また、運よくすりぬけて仕事に入っても、自分がやるべき最低限の作業が終われば椅子に座って試験終了直前まで動かなくなります。スーツがシワシワだったり、後ろからシッポ(シャツ)が出ている特徴もあります。

大体はナマケモノさんは社会人経験がない大学生・短大生のなかに混じっていることが多いです。いわゆる今どきの若者といいますか、考えがドライで、指摘したとしてもすぐに直ることはないので、あきらめて周りの人が無言でカバーしてくれています。

試験監督あるある3「受験生と目が合うと気まずくなることがある」

試験監督は科目ごとに通路を往来して出欠簿をつけ、受験生の顔照合を行ったりします。その作業を数科目しているとすっかり顔を覚えてしまいます。ですから、仕事が終わって駅で受験生に会ったら「あ、どうも。お疲れ様です」とついお辞儀をしてしまいます。

ただ受験生からすると、問題を解くことに必死で試験監督員の顔をいちいち見ていないことが多いです。すると「え?(誰)?」という表情をされてしまうことがしばしば。そんなときはさすがに気まずくなってしまいます。

あるある4「受験生の人生についてつい考えてしまう」

会場にたくさんの受験生がやってきます。そして、大教室なら特にそうですが、意外な受験生が必ずと言っていいほどいて自ずと目に留まります。たとえば10~20代の受験生のなかにぽつんと70代のおじいさんが混じっていたりするケース。

すると試験監督員はついいろいろ想像を巡らせてしまいます。「この方はこの資格を取得して、これから再就職するのだろうか?いやいや、それとも若い時に資格を取り損ねたのかな?」など。

また、ツンとした感じの受験生がサービス業の資格を受けに来ていたら、「この人は接客をうまくできるのだろうか?いやいや、外見によらず実は社交的なのかもしれないぞ」などと思考を巡らせてしまいます。

試験監督あるある4「暇そうに過ごしている受験生がちらほらいる」

試験会場を巡回していると、一生懸命問題を解く受験生に混じって、ときどき、集中力がつづかないのか、ボーっと過ごしている受験生もいます。ともすると、鉛筆を転がす作業を繰り返したり、伸びを何度も繰り返したり。あるときは、試験開始から3分くらいで寝てしまう受験生も見かけたことがあります。明らかに問題を解いていないのに。

試験時間中に受験生が寝て過ごすことは本人の自由ですが、「そもそもこの人は一体何をしにやってきたのだろう??」などと心配に思ってしまったものです。

あるある6「終わりが近づくと切なくなる」

前日の設営で初対面だった試験監督員同士も、試験当日の昼くらいになると、打ち解けていろいろおしゃべりをするようになります。そのように全体で親睦が深まり一体感がでてきたくらいのときに全科目終了します。

受験生たちについても、毎時間 顔の照合をしていることもあって親近感がわくものです。ですから終わりの時間が迫ってくると、「試験終わってほしくないなあ」とちょっぴり切ない気持ちになるものです。

試験監督バイトに向いている人

試験監督のアルバイトに向いてる人は、「几帳面」であり「注意力」があり、かつ「サービス精神」のある人だと思います。

まず「几帳面であること」がなぜ重要かというと、試験監督の仕事は秒単位で時間管理をしたり一枚の抜けもなく解答用紙・問題用紙の管理をすることが求められるからです。自ずと几帳面な人が向いている業務だと言えるでしょう。

2点目の「注意力」が求められる理由は、受験生の不備や不正について気づくことが仕事柄求められるからです。 例えば替え玉受験がないか判断する上では受験生の顔とあらかじめ提出されている書類の顔が一致するかどうかを瞬時に見極めなければなりません。

また、解答用紙を配布するときには、受験票の受験番号と机に貼っているシールの受験番号、解答用紙の受験番号が合っているかどうかを判断しなければなりません。単純な作業に過ぎませんが、間違いのないよう、注意力を研ぎ澄ませていることが求められます。

なお、会場内で何か違和感があればそれに早い段階で気づいて臨機応変の対応をすることも求められます。例えばある受験生が教室を間違えて座っていたら、それに早い段階で気づいて正しい教室を案内しなければ、採点の対象外になってしまう可能性があります。ですから、そういったことからも細かいことに気づくことができる注意力が必要な仕事だと言えるわけです。

3点目の「サービス精神」については必須ではないかもしれませんが、共同作業を気持ちよく進めるためにはサービス精神があったほうが、全体としてスムーズに行くことが多いです。

試験監督補助員は基本的には試験監督主任から与えられた指示通りに、あるいはマニュアル通りに作業をすれば問題はありません。ただ、実際に現場に入ってみると細々としたことは決まっていない部分も多く、試験監督員たちはそれぞれ周囲の状況を見つつ、自分が今何をすればよいかを考えて動くことが求められます。

例えば問題用紙を数える役割を任されたとして、それが終わったからといって、ボーっと突っ立っているのはあまり良い判断とは言えません。他のスタッフがまだ終わってない業務の最中である場合、その業務を把握しているなら率先して手伝う。

そうすることで全体としてスムーズに仕事が進み全体のムードも高まっていくのです。周囲の手助けも率先してする試験監督補助員は喜ばれますし、周囲からの信頼も高まっていくものです。

ちなみに、試験監督のアルバイトは合っている人にとってはとても合っている仕事で、私の知る限りでも20年以上も続けているような超ベテランの人がゴロゴロいます。それなりに緊張する仕事ではありますが、仕事自体は少し慣れればラクですし、業務をひととおり通り終えた時の達成感はひとしお。同じ教室内で頑張った試験監督主任や試験監督補助員とも喜び合える仕事であるだけに友達もできやすいです。

まとめ

試験監督補助員のアルバイトは試験問題・解答用紙を配布回収したり教室内を巡回したりする仕事です。責任者に当たる試験監督主任の指示に従ってマニュアル通りに動くことが求められ、試験当日は服装や時計に気を配る必要もあります。

試験監督バイトに向いている人は几帳面であり注意力があり、かつサービス精神がある人だと思います。体力がいる仕事でもないので女性や年配の人でも問題なくつとまる仕事です。

ミスが許されないだけに緊張する場面こそはありますが業務を終えたときの達成感がひとしお。とてもやりがいのある仕事でリピーターも多いです。試験監督補助員のアルバイトをしてみたい人は、学生のバイトなら【アルバイトEX】などで試験監督を募集している派遣会社に登録することから始めてみてはいかがでしょうか。一度経験したらまたやってみたいと思える素敵な仕事ですよ。

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