フリーター時代に転職活動をしていましたが約1年にわたり転職先が決まりませんでした。貯金を切り崩して転職活動をしていたものの、底をつき、短期バイトを重ねる日々。そんななかで一番ラクに稼げたと感じたのは治験バイトです。
薬局などで販売されている薬は開発されたあと、何度も何度も安全性と効果の確認作業が行われます。そのうえで厚生労働省の認可を受けて店頭に並ぶのです。
安全性と効果を確かめるために行われる実験、それが治験です。その治験に治験者として参加するのが治験バイトの仕事内容です。治験には、クリニックに通院するタイプのものと、病院に一定期間入院して行われるタイプのものがあります。ここでは入院タイプのケースについて体験談を書いてみます。
ちなみに治験バイトに参加するにはまずはなど治験モニターの会社に無料登録することから始めます。そして参加したい治験があれば応募してまずは事前検診を受けるという流れになります。
事前検診では身体測定、血圧、採血ほかなどがあり、健康状態のチェックが行われます。本試験に進めるか否かは後日、電話で連絡がくるのですがはっきりいって狭き門です。どれだけ応募者がいるかにもよりますが、健康体の人を募集している治験の場合、持病なし、大きな病歴なし、血圧や血糖値異常なし、虫歯なしくらいの健康体でなければなかなか通過しません。ただ、もし本試験に進めなかったとしても事前検査の協力費3000円ほどは当日もらえます。
治験の本試験に進めた人は、病院に入院して規則正しい生活を送りながら治験に協力するということになります。協力するといっても実際にやることは、一日の大半をベッドでゴロゴロしているだけでした(笑)
一日のスケジュールは大体以下のような感じでした。
7:00起床
7:30身体測定、採血、採尿など
9:00朝食
10:00自由時間
13:00昼食
14:00自由時間
19:00夕食
20:00採血
20:40入浴
23:00就寝
大まかに計算すると、自由時間は1日10時間以上もあるということになります。飲酒や喫煙禁止、外出禁止などいくつかのルールがありますが、ルールを守りさえすれば、基本的には自由時間をどう過ごそうが自由です。
私は当時転職活動中の身でしたから、履歴書を書いたり、面接を受ける企業のことをノートパソコンで調べたりしていました。あとは気晴らしに、書籍コーナーに置いているマンガをひたすら読んでいましたね。自由に自分の好きなように時間を使いたい。そんな人には治験バイトは非常に向いているのではないかと思いました。
なお治験と言えば気になるのは副作用のことですが、もちろん絶対とは言いきれませんが、限りなく安全といっても良いと私は感じました。投薬されるのは既に何度も繰り返し安全性が確認されてきた薬品ですし、治験は厚生労働省の指導のもと、安全性が徹底的に管理されているからです。また、医師や看護師が常駐しているのでもし何かあったときもすぐに診察してくれるという安心感もありました。なお、治験にもいくつかの種類がありますが、なかでもジェネリック治験の治験は既に市販されているものの成分と同じものなので、安全性は極めて高いといわれています。
報酬(治験協力費)ですが、治験の内容にもよりけりですが、はっきりいってかなりの高額です。入院タイプの場合一泊あたり15000円ほどの報酬が相場でしょうか。私の場合一週間ほどの入院タイプの治験で10万円ほどの協力費を手にすることができました。ベッドでゴロゴロ過ごしているだけでこんなにもらえるわけないのでは?と実際に協力費が振り込まれるまで半信半疑だったのを思い出します。
治験バイトは「」ほか治験を実施している会社に無料登録から。治験では本試験に進める人は多くはありませんし1度参加したら休薬期間を空けないといけないので頻繁に参加できるものでもありません。また、毎日のように採血があるので、注射が苦手という人にとっては酷なアルバイトだといえるでしょう。ただ、人によってはかなりおいしい神バイトだと思います。少なくとも私にとっては神バイトでした。
(治験バイトの体験談 30代男性)