私は現在40代半ばの女性です。前職は介護福祉士の資格をとって病院では働いていました。
患者さんの身辺介護から介護計画を立てることまでとにかく忙しい毎日でした。
夜勤も多く、長時間労働の上、看護師、先輩ヘルパーのなかにはキツク当たってくる人もいて、精神的にもハードな仕事でした。
とにかく、病院はそれぞれがぎりぎりのところで働いているので、いつもイライラしがち。皆、自分以外のことに気がまわらないという感じでピリピリしていましたね。
それでいて給料が安い・・介護の仕事はキツいといわれますがその通りだと思いました。よほど献身的な精神がないと長年勤めることは難しく、離職率が高いのもうなづける話だと思いました。
そんな私も心身ともに限界がきてしまい、転職をすることにしました。
といっても40代の女性の転職というとそう甘いものではないことがわかりました。
そのときは民間企業の事務職希望でしたが、履歴書を出しても出しても書類選考で不採用になりました。また、運よく面接にこぎつけたとしても、会場には20代や30代の若い子たちがたくさん来ていて、敢えなく不採用に・・
そんなふうに3か月ほど転職活動をしましたが1社も正社員として内定することがありませんでした。
そこで転職エージェントを利用しました。転職エージェントは登録すると担当者がつき、求人の紹介はじめ転職のお世話をいろいろやってくれるというサービスです。登録料や使用料など一切かかりません。
私は転職エージェントを活用し、面接のコツですとか書類の書き方などからはじまりいろいろ転職のノウハウを吸収していきました
求人に関しては、担当の方曰く「未経験の職種より、転職の場合、前職でのキャリアやスキルを生かせるほうが早く決まりやすいと思います」とのことでした。
そこで、民間企業だけではなく、再び福祉関連の仕事もターゲットにすることになりました。その過程で、ある福祉施設での事務の仕事を紹介されました。
福祉に携わっているけれど、デスクワークが中心ということ。やってみたいと思いました。
その意向を伝えると、転職エージェントの担当者はすぐに求人元に連絡をとってくれて、面接を経て無事に採用が決まりました。
ちなみにその求人もそうでしたが、転職エージェントは非公開求人を多数持っていて、登録者の希望に沿った求人を調べてくれます。登録者としては本当にありがたいサービスだと思いました。
そして私は現在、そのとき採用になった福祉系施設で働いています。通勤時間は前職よりもかかりますし、給料面は前職よりやや安いですが、精神的なストレスが少なく充実しています。
また、介護の現場で働いていた経験が何かと重宝される職場で、上司からいろいろ意見を聞かれる点でも役に立っている実感があります。適度に忙しく適度に暇な職場ということもあってか人間関係が良好というのが何よりの救いです。
転職活動を振り返って思ったことは、孤独で活動しないほうがいいということです。
不採用通知が来たらそれを開けるたびに、ネガティブな方向に気持ちがひっぱられますし・・そんなとき、相談できる人や仲間がいるだけで全然違います。
私の場合、転職エージェントの担当者がそうでしたが、心の支えになりました。人とコミュニケーションをするなかでいろんなアイデアが生まれてきて、自分という存在をいろんな角度から分析できたのも良かったと思っています。
(転職の体験談 40代女性)