私は現在40代の女性で看護師として小規模な個人病院で仕事をしています。
もともと「白衣の天使」という言葉に憧れて看護学校に入学。無事に看護師資格を取得して 就職したのは総合病院でした。
いよいよ夢にまで描いた「白衣の天使」になれる!当初は意気揚々としていたのですが、実際の現場は想像以上に過酷でした。
採血はじめとにかくやることが多く、しかもミスが絶対に許されない仕事。勤務体系も不規則で、日勤と夜勤が交互に繰り返しといったこともしばしば。残業は当たり前で日勤の日に深夜に帰宅なんてこともありました。また人間関係にも苦労しました。命を預かる現場だけに、皆とにかく必死。それだけにスタッフ同士で意見が合わず衝突することがしばしばありました。
また、患者さんから理不尽に怒鳴られること、患者さんの死と接することなど辛いこともたくさん経験しました。その都度、何度辞めようと思ったか数え切れません。しかしどんな状況であっても冷静に気丈に涙を見せず精一杯のことをする。それが命を預かる看護師の役目であり使命であるとわかり、何とか続けていました
一方で、患者さんから「ありがとう」の言葉を聞けること、患者さんとご家族のあたたかいふれあいを間近に見ることができることなど、大きなやりがいも感じてきました。
結婚を機に私はその総合病院は退職。その後は子育てに専念しました。ただ、もう一度看護師として医療の現場に立ちたいという思いが募り、子供が小学校に入学したのを機にが転職エージェントに登録。現在はその転職エージェントから紹介された小規模な個人病院で働いています。
アットホームで患者さんの数も少ない病院ですが、また違った大変さがあります。ただ、やはり看護師の仕事は奥が深くやりがいがある仕事だなと日々感じています。仕事が私の生きがいにもなっています。
(看護師の仕事体験談 40代女性)