経団連会長が示唆した「就活ルール廃止」について私が賛成意見である理由(契約社員 40代男性)

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9月3日、経団連会長が就活ルールを2021年卒業予定の学生から廃止することを示唆したことで世間で議論が巻き起こっています。

経団連会長の発言を受けて、政府や企業からは反対意見が続出。会長は批判的な意見にも耳を傾けつつ改めて検討していく姿勢を示しています。ちなみに私は経団連会長が示唆した就活ルール廃止に賛成意見です。なぜなら、もし就活ルールが撤廃されれば、学生たちはより余裕を持って就職活動に取り組めるようになると思うからです。

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経団連会長が廃止の方針を示唆した就活ルールは、企業の採用活動における面接の解禁時期を定めたものです。それを廃止するとなれば、一部企業の青田買いは今より進むかもしれません。

ただ、学生からすると、就職先が決まることはむしろメリットになるのではないかと思います。なぜなら、早い段階で就職先を決めて、あとは卒論なりサークル活動なり、海外旅なり、大学生活を謳歌する学生が増えると考えられるからです。

ちなみに私の場合、就職活動をすべきときに十分することができず大学を卒業してしまいました。就職活動の時期にあたる大学4年生の時、親が経営していた飲食店が倒産。さらに親の持病が悪化して入院したことで、私は学費納入が困難になりました。

もはや就職活動どころではありませんでした。朝から晩までアルバイトに追われる日々。また、関西在住で首都圏での就職を希望していたのですが、東京との往復する交通費がない・・。入社試験を受けたくても受けに行けませんでした。今から考えると、就職活動の時期に備えて貯蓄をするなりしておけばよかったのかもしれません、学費納入に関してもっと良い手段はあったのかもしれません。ただ、当時大学生で世間知らずだった私はそこまで頭が廻りませんでした。アルバイトを掛け持ちして、朝から晩までアルバイトに忙殺され、知らない間に就職活動をすべき時期を逃してしまいました。

結果的に行きたい業種の会社にはほとんどアタックすることができませんでした。ただ、努力したら何とかなると考えていました。まずはアルバイトに昼夜励んで大学を卒業すること。そして就活の資金を十分貯めてから志望していた会社の入社試験を受けにいこう!そう意気込んでいました。

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大学卒業までに何とか経済的に立て直し、某大手企業の採用担当者に既卒生だけど採用試験を受ける道があれば教えて欲しいと相談しました。しかし大手企業は新卒一括採用が常識。返ってきた回答は以下でした。

「もう一度大学に行って4年目を迎えるか、大学院に進学して2年目に新卒の肩書を得るしか、わが社の入社試験を受ける資格はありませんね。あと、大学編入という道もありますかね」。

ショックでした。もちろんのことながら今更、大学の再入学や大学院に進学してさらに家計に負担をかけることもできず、いずれの道も断念し非正規雇用として働く道を選びました。結果的にそれで良かったのかもと思えることもありますが、やはり行きたかった会社の入社試験にトライしてみたかったですね。不採用になったならそれで納得いくと思うので

確かに当時の私には世間知らずの大学生でいろいろ甘さもあったかと思います。ただ、定められている就職活動の時期を逃してしまえば、道が完全に閉ざされてしまうという就活のシステムは酷なものだなと痛感しました。おそらく色々な事情があって、決められた時期に就職活動を十分できない学生の人も私だけではないと思います。

結果論としてですが、就職活動の時期が定められていなければ、私ももっとまともな就職活動をできたような気もします。そういった理由から私は、就活ルールの廃止に賛成意見です。

学生は経団連から就活時期を指定されるのではなく、転職やバイトのように、自分のしたいときに就職活動をできるようにすべきだと思います。そしてその延長線上として、新卒一括採用の風潮を完全になくしていくのがよいと思います。一度新卒の肩書を失ったらどれだけ優秀な人でも入社試験を受けることさえできないという状態はやはりおかしい。ごく細い道でもいいから、各企業は年齢や新卒・既卒問わず採用する道をつくるべきでないかと思います。

  (就職活動についての意見 契約社員 40代男性)

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