春と秋を中心に、国道や県道の交差点では交通量調査や渋滞長調査が数多く行われ、たくさんのアルバイト調査員たちが活躍しています。そのうち「渋滞長調査バイト」の仕事内容について先日書かせていただきました。
>>慣れたら意外と楽な、渋滞長調査バイトの体験談
今回は渋滞長調査バイトの「楽なところ」と「大変なところ」をそれぞれ7つずつ自分なりにまとめてみました。ちょっと特殊な短期バイトだけに合う合わないが分かれるかと思いますが、もしやってみようと思う方は参考になればと思います。ではまずは「大変なところ」から。
<渋滞長調査バイト 7つの「大変なところ」>
①「立ちっぱなしの仕事である」
・・交通量調査は椅子に座ってできますが、渋滞長調査の調査員は立ちっぱなしです。つまり人によっては足が疲れるということです。調査によって勤務時間は異なってきますが12時間調査の場合、2時間調査をして1時間休憩をとるサイクルを繰り返し計8時間勤務が多いです。ですから2時間×4回、立ちっぱなしということになります。
②「専門用語が結構あり仕事内容を理解しにくい」
・・渋滞長調査バイトでは「滞留長」「捌けのこり」「渋滞長」といった専門用語をまず覚えなければなりません。実際に現場(車道の交差点)で車の流れを見たら、比較的容易に仕事内容を理解できるかもしれません。ただ、現場は調査日に初めてわかるので、当日までに研修で渡された紙面(マニュアル)で理解しておかないといけません。私の場合、直前まで仕事内容を理解できておらず、いざ現場に配置された後に焦りました。
③「気候の影響をモロに受ける」
・・渋滞長調査は、県道や国道の交差点や三叉路などで行うことが多いです。ですから夏は暑く冬は寒いです。雨が降ったらカッパを着て調査をつづけなければなりません。ですから季節によって調査員たちはかなり辛い思いをすることもあります。
④「車が渋滞したらかなりの距離を歩く」
・・車道で事故があったなど、何らかの原因で長い距離の渋滞がでたときは調査員は大変です。渋滞200mくらいまではギリギリ見渡せても、それ以上となると目視ではどこまで車の列がつづいているか確認が困難になります。渋滞長調査では信号で詰まっている最後尾の車を把握する必要がありますから、そんなとき調査員は長い距離を歩いて、最後尾の車の位置を確認しにいかなければなりません
⑤「拘束時間が長い」
・・渋滞長調査や交通量調査は、基本的には12時間調査あるいは24時間調査で実施されます。複数の調査員で交替しながらの調査となりますが、それでも実働時間は8時間あるいは16時間という長丁場になります。それでも拘束時間が長いと人によっては辛い仕事だと感じるようです。
⑥「暇で退屈になりがち」
・・渋滞長調査は単純な作業を繰り返します。ですからそれを長時間つづけるというのは、人によってはかなり苦であるようです。どうしても退屈になるからです。調査中はスマホをいじったり音楽を聴いたりすることは禁じられているだけに、「暇で退屈」な時間をつぶすのが大変です。
⑦「朝が早い」
・・渋滞長調査および交通量調査は、朝7時~夜7時(または翌7時)の時間帯で行われることが多いです。朝7時から調査開始とすると朝6時に指定された駅前集合みたいな感じになります。となると、始発電車に乗って集合場所へ向かわなければ間に合わないということも多く出てきます。あるいは、遠方の調査の場合、始発電車でも間に合いませんから、調査会社が車を用意した車で車内泊みたいな形(前泊)で現場に向かいます。揺れる車内の中では、はっきり言ってほとんど寝れません・・。
<渋滞長調査バイト 7つの「楽なところ」>
①「煩わしい人間関係がない」
・・渋滞長調査の調査員は、調査当日に「この道路の渋滞を見て」みたいな形で指示されます。指示を受けたらあとは1人で調査を行うだけです。誰かとコミュニケーションをとる機会といえば、他の調査員と休憩時に交代するとき、社員さんまたは現場監督員が記録写真を撮りに巡回しにきたとき少し話をするくらいです。1日の多くを一人で過ごせるので、煩わしい人間関係が苦手な人でも安心してできるバイトだと言えるでしょう。
②「日給を日払いでもらえる」
・・長期バイトの場合「15日締め翌25日支払い」みたいなケースは多いですが、渋滞長調査バイトは、日雇いの短期バイトであるため基本的に日給は日払いです。勤務時間終了後に社員さんあるいは現場監督員から手渡しでもらえます。金欠で早くお金が欲しいという人にとってとても助かるアルバイトだったりします。
③「日給が高め」
・・渋滞長調査バイトの日給は12時間調査で8000円~11000円ほどあります。実働時間はそのうちの3分の2くらいですから、時給換算すると1000円以上になります。拘束時間は長いですし、基本的に交通費が支給されないので、あまり遠方の人なら割に合わないかもしれませんが・・。専門的なスキル不要の仕事としては結構日給が高いのではないかと思います。
④「仕事内容が意外と簡単」
・・渋滞長調査バイトは仕事内容が最初は分かりにくくて敬遠されがち。しかし一度慣れてしまえば単純作業にすぎません。特別な知識や経験も一切不要。「滞留長」「捌け残り」など専門用語を覚えないといけないので未経験者にとっては確かにハードルはありますが、他のアルバイトと比べるとごく低いハードルに過ぎないといえるでしょう。
⑤「暇な時間が長い」
・・昼間など、道路が渋滞しない時間帯ははっきり言って「暇」そのものです。10分に1度、滞留長計測や時間記録をすればいいので、暇なときは本当に暇。やることがない時間は適当に近くを散歩していようがボーっとしていようがOKです。
⑥「適度に歩ける」
・・渋滞調査の調査員は立ちっぱなしで調査を行います。ただ、施設警備員のように直立不動で立っているわけではなく、交差点付近を行ったり来たりします。適度に歩けるというのは意外とラクですし、眠気覚ましにもなりました。
⑦「日雇いバイトなので気持ちが楽」
・・渋滞長調査バイトは、1日のみの単発バイトであることがほとんどです。ですから、一度やってみて自分に合わないと思ったら二度と応募しないという選択も自由にできるわけです。また、短期バイトゆえ、重い責任がかかるような業務を任されるということもよほどのことがない限りありません。そのように気楽に取り組めるというメリットもあると思います。
<まとめ>
渋滞長調査バイトには「楽な点」「しんどい点」があります。ただ、そこあたり人によってラクだと思うか否かは意見が分かれるかと思います。
もしやってみようと思う人は自分に合いそうか考えて応募するのがいいと思います。私の場合、仕事内容を把握するまでに少し時間がかかった点はしんどいなと思いましたが、一度仕事内容を理解出来たらあとは同じことの繰り返しですしラクだなと感じました。
拘束時間が長く立ちっぱなしとはいえ、他者に気を遣わずひとりでの時間を過ごせましたし。あと日給が高めに設定されているというのも魅力的でしたね。
(短期バイトの体験談 30代男性)