大学生の時に色々なアルバイトをしていました。その中で一番楽なアルバイトだと思ったのは交通量調査のアルバイトです。交通量調査バイトは、アルバイト雑誌フロムエーを見て知った1日のみの激短バイトでした。
交通量調査とはどのような調査のかというと国道や県道などにどのような車が何台ぐらい取っているのかをカウントする調査のことです。聞くところによるとその調査をもとに信号の秒数を変更したり道路の改修を行ったりするのだそうです。
交通量調査のアルバイトは知る人ぞ知る楽なアルバイトです。どうして楽なアルバイトなのかというと理由は主に4つあると思います。
一つ目は仕事の内容があまりにも簡単ということです。なんせ 車の台数を数えて記録するだけですから。
車の台数はボタンを押したら数字が増えていくタイプのカウンター使って数えます。ボタンはいくつか並んでいて、乗用車、バイク、バス、トラック、小型貨物車といったように分類をしながら数えてきます。
はっきりと言って小学生どころか幼稚園児にでもできてしまうような簡単な作業です。初めてやる場合は2時間ほどの研修がありますけれども、あまりにも簡単すぎて私は腰を抜かしそうになったほどです。
交通量調査バイトが楽なアルバイトだと思う理由の二つ目は、椅子に座ってできるという点です。ヘルメットをかぶるなど警備員と似ている外見で作業をするのですけれども、違っているのは椅子に座って作業できるという点です。
交通量調査は12時間調査というのが多いですが、休憩時間を除くと8時間が実働時間ということになります。もし8時間立ちっぱなしで作業していたら仕事がいくら簡単であっても足腰が疲れてしまうことでしょう。その点交通量調査バイトは、歩道の隅に椅子を置き、それに腰掛けてゆったりと作業できるのでとても楽だと感じました。
交通量調査バイトが楽なバイトだと思った三つ目の理由は、 煩わしい人間関係がないということです。厳密に言うと交代するときに他の調査員と少し会話をするのと、現場監督の人が回ってきたら状況を伝えるなど多少コミュニケーションをとる必要はあります。
ただ勤務時間のほぼ全てと言っていい時間は一人で黙々と作業するのみ。変な上下関係もありませんし、人間関係が苦手な人にとって非常に楽なアルバイトだと思います。一方でおしゃべり好きだったり一人で作業をするのが苦手な人にとっては、あまりに暇すぎて物足りなく感じるかもしれません。
交通量調査バイトが楽なバイトだと思った四つ目の理由は、意外と日給が高いという点です。調査場所や調査会社にもよりますけれども時給換算するとだいたい時給1000円ぐらいに相当する日給をもらえることが多かったです。
椅子に座って単に車の数を数えているだけでその水準の日給をもらえる仕事もなかなかないのではないでしょうか。
また交通量調査バイトは日雇いということもあって調査が終わればその場で手渡しで日給をもらえるのもうれしかったですね。金欠の学生さんフリーターの人などにとっては非常に助かるアルバイトではないかと思います。
以上、私が交通量調査バイトを「楽なアルバイト」と思った4つの理由です。
最後に補足として、交通量調査バイトのきつい面について触れておきたいと思います。
私は交通量調査バイトを30回ほどやりましたがそのうち2回は地獄のような日を過ごしました。そのうち一回は真冬での調査でした。雪が降りしきり道が凍結する中調査を行われました。しかもその回は24時間調査ということで夜中を通しての調査となりました。
ホッカイロを足や脇にはさみかなり厚着をして行ったのですがそれでも寒くて寒くて仕方なくブルブル震えながら夜を明かしたことを思い出します。その日の日給は高かったのですがあんな目には二度と会いたくないですね。
きつかった日のもう1日は真夏での調査でした。アスファルトの道路は太陽の熱を放射しますからおそらく五十度近い気温になっていたのではないかと思います。そんななか、日陰もない場所で調査をやるというのはまさに地獄でした。朝太陽が昇ってから夕方沈むまで暑くて暑くてたまりませんでした。
こんがりと肌も焼けてしまい・・調査が終わってから友達たちに「海にでも行ってきたのか?」と口々にひかれたことを思い出します。まさか国道の横に8時間もいたなんてなんだか恥ずかしくて言えませんでした。
交通量調査バイトは全体として楽なアルバイトだと思いますが人によってはきついバイトだと感じるかもしれません。また特にきついと感じるのは冬と夏です。なんせ路上での作業ですから天候によっては地獄と化します。
長時間にわたり寒さや暑さの中でいるというのは想像以上にきつい仕事なので、春や秋といった過ごしやすい季節に交通量調査バイトすることをおすすめしたいと思います。
(楽なアルバイトの体験談 30代男性)