私は、現在社会人7年目の20代後半女性です。社会人として初めて就職したのは某病院。事務員として総務課に配属され病院の経営に携わっていました。
大学まで部活動で日常的に身体を動かしていた私にとって当初感じた事務員の窮屈さと言えば、今でも忘れられないくらいです。
当初、やりたいことで就職したわけではなかったので「とにかく3年間は働こう」という思いが常に頭にありましたが、先輩方に退職を先に越されてしまい、自分自身が辞めるタイミングをことごとく逃してしまいました。
結果的に、当時考えていた3年間より少し延長して4年間勤務しました。私が転職を決意した理由は、ある日ふと思い出した大学時代にありました。
自分自身の目標を達成するため、がむしゃらに練習に打ち込む日々。自然と夢や目標を追うことができていた私にとって、病院勤務をしていた当時は夢も目標もない状態でした。
やはり、目標を追うことができる仕事がしたいと思い、転職を決意。思い切って地方で地域づくりのお手伝いをする職業を選択し、出身である地元から遠く離れた地方へ移住しました。
転職をする前、病院勤務時代に頂いてお給料に対して「少ないな」と感じていました。
しかし、今思い返せばそれは「やりたいと思ってないことをやっているのに、給料が少ない」という不満だったのだと思います。
地方へ移住した現在のお給料は当時よりかなり少ないですが、「自分がやりたいと思って始めたことだから承知のうえだ」という気持ちを常にあり、なおかつ地方と都市部ではお金の使い方もガラッと変わるので、お金に対する考え方がかなり変わったのが事実です。
転職前、「やりたいことができるなら給与の面は目をつぶっても構わない」という結構アバウトな考えを持っていたのですが、現在は全くそう思いません。
やりたいことをしてお金を稼げる、極端に言えばプロ野球選手のような仕事ができる人は正直みんながみんなそうとは限りませんし、さまざまな場所や分野で働いてくれている人がいるからこそ世の中は回っています。
かつ、生きていくうえでやはりお金は必要不可欠です。転職を経験した今では、「やりたいことを仕事にできたらそれは最高、でも自分の趣味や好きなことをするためにお金を稼ぐために仕事をするという考えも必要であり、柔軟に考え方を変えていくことが一番賢い」という考えに変化しました。
まだまだ経験の浅い私なので、これからもいろいろな気づきがあると思いますが、転職を通しいろいろな経験をさせてもらう中でこういったことにひとつひとつ気が付いていくことができたら良いなと思っています。
(転職の体験談 20代女性)