【転職体験談】施設警備員⇀福祉器具の営業職(30代男性)
警備員として15年近く働いていた私は、30代後半にさしかかっていました。
それがいろいろ考えるところあり、約1か月の転職活動を経て、福祉関係の会社に転職をしました。
前職である警備員の仕事は、いわゆる施設警備員と呼ばれる仕事。
大型商業施設を巡回して施錠やモニター監視などの職務をやっていました。30代からはグループのリーダーということで、アルバイトたちの指導をおこなってもいました。
警備員の仕事は福利厚生は充実していましたし、仕事内容は割と好きだったので、大きな不満はありませんでした。
しかし、警備員の仕事はとにかく不規則で長時間労働・・。
仮眠はあるものの、24時間体制で仕事はまわっており、朝に出勤したら退勤は翌日の朝になるシフトが結構ありました。
もちろん、商業施設にお客さんがたくさん集まる土日祝日は、100%出勤・・。
さらに、私が所属していた警備会社では人材不足になり、休みの日にも臨時出勤となることが増えていきました。
仕事なので仕方がないと割り切っていましたが、次第に思い悩むようになりました。
というのは、家族サービスをほとんどできないからです。当時、子供がまだ小さかったのでなおさらでした。
土日はもっと家族で遊びにでかけて、子供に想い出をつくってあげたい。そんな気持ちがふくらんでいきました。
そこで、スマートフォンで、求人がないか、時間の合間に探すようになったのが転職活動をするようになったきっかけでした。
しかし、転職活動は甘くありません。条件のよい会社は競争倍率もすごくて、応募しても、不採用通知がすぐに来て・・。
そのようななか、福祉機器を扱う会社の営業職に興味を持ちました。というのは、土日祝日休みと明記されていたからです。
さらに、私は大学では福祉を専攻していたことからも関心を持ちました。
福祉業界というと、介護や施設の仕事など夜勤もあり大変なイメージがあるかと思いますが、周辺の産業ならそうとは限りません。
福祉器具の営業なら規則正しい生活を送れるのでは?とふと思い応募しました。
私の読みは当たっていました。ルート営業がメインで、土日祝日は完全に休みで、基本的には残業なしという会社でした。
面接では私が大学のとき、福祉を勉強していたこと、老人ホームでボランティアをしていたことを中心に話して自己PRをしました。
また、警備員の仕事もそうでしたが、人の安全や命を守ることに大きな関心があることも話しました。
2度の面接を経て、私は採用になりました。後から当時、面接官だった上司に話を聞いてみると、熱意が伝わってきたらしいです。
現在は、ルート営業をメインに、営業マンとして働いています。取扱っている製品が多く、覚えるのが最初は大変でしたが、今ではマニュアルを見ずに説明できるほどになりました。
どんな仕事でも慣れたらこちらのものです。
転職後の給料については、警備員時代とあまり変わらないか若干下がりました。しかし、土日を確実に休めることで、家族サービスをたっぷりできるようになりました。
土日は、妻と子供を連れて遊びに行っています。たくさんの笑顔を見て幸せを感じています。そんな時間は人生のなかで二度とないことと思うので、転職して本当に良かったと感じています。