私は現在、大学3年生の大学生の男性です。一昨年の夏休み、某アルバイト求人誌でリゾートバイトを見つけて経験しました。
リゾートバイトとは、地方の観光地やリゾート地のホテルや旅館などで短期的に働くアルバイトのことです。
リゾートバイトを経験してから1年くらいが経過してまた大学の夏休みが迫ってきました。今年はリゾートバイトをするのかというと、
NOです!
なぜなら、予想と反してリゾートバイトはキツいアルバイトだったからです。
1年前の夏、アルバイト求人誌に掲載されていた「学生さん大歓迎!有名温泉地でのんびり稼ぎませんか?」という魅力的なキャッチフレーズに惹かれました。
温泉にゆっくり浸かって、新しい出会いもあって楽しそうだな!と思い、即応募。期間は1か月間です。
リゾートバイトの初日、マイクロバスで静岡県の有名な観光地に移動しました。これから夢のような温泉三昧の日々が始まるんだ!と意気揚々としていました。
ところが、その妄想は1日目にして打ち破られました。
とにかく忙しくて忙しくて・・早朝起きて客室の片づけ、次は調理の補助に配膳・・お客さんの食事が終わったらその片付けに皿洗い・・とにかく仕事が延々とあるのです。また、初めて現場に入るだけに、お皿を棚になおすことひとつにしても、場所が分からず右往左往・・
「そこのお前、さっさと運べよ!」「もたもたするなよ!何突っ立ってんだ!」調理場の人から何度怒号を浴びせられたことか・・(涙)。
体力的にもきつかったのですが、精神的にボロボロになってしまいました。昼は数時間の休憩がありましたが、観光しよういう気力ももはや残っておらず、部屋でただ昼寝をして疲労回復をしていました。
仕事は朝から晩までつづきました。仕事が終わったときには、もうくたくたになっていました。ちなみに、温泉リゾートだけに、アルバイトも温泉に入れましたが、もはやゆったりなんてできませんでした。
翌日また調理場の人たちに怒鳴られるのかな・・と思うのと、とんでもないキツイバイトを選んでしまったことを後悔しました。行楽気分なんて一切なく「助けてくれ・・」という感じでした。
そんなきついバイトだっただけに、翌日にして脱落して帰宅した人もいました。
私は何度脱落しようか迷いましたが結局、なんとか1か月間耐えきりました。
リゾートバイトを経験した感想としては「もう二度としたくない」でした。
たまたまキツイ現場に派遣されただけなのかもしれませんが、私にはきつすぎました。仕事が慣れてくるに従って厨房の人々の風当たりはましになりましたが、いつ怒鳴られてもおかしくないので、毎日ビクビクして居心地は最悪でした。
とはいえ、リゾートバイトは良い面もあったとも思います。まずは金銭的な面においては、学生にしてはかなりお金が貯まりました。食費も無料ですし、部屋は提供してもらますし。その他、光熱費や水道代なども一切かかりません。個人で何か買い物をしない限り、お金は貯まる一方でした。
また、いろんな意味で、社会人としてのスキルが高待ったと思います。挨拶の仕方、マナー、動き方など、叱られることを通して向上したと感じました。
社会の厳しさを実感できたのはプラスだったと思います。現代は、新卒で入った会社を3年で辞める人が3人に1人もいるといわれています。それは、今どきの若者が根性がないからと片付けられがちですが、それはおそらく、働くことの厳しさに戸惑ってしまうからではないかと想像しています。それを就職活動前に体験できたのは良かったと思います。
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多分、私がキツイ仕事だと感じた、この旅館での仕事は、社会人からするとそうきついものではないんだと思います。実際、何十年とその職場で働いている人も何人もいるわけですし。
おそらく、社会に出て安定したお金をもらうって、学生が想像している以上に大変なことなんだと思います。そんな意味でもリゾートバイトを通して気が引き締まりました。良い社会勉強になったといいますか。ですから、「働く」ということを知りたい大学生はリゾートバイトは参加する意味が結構あると思います。
(リゾートバイトの体験談 20代男性 大学生)