1日が地獄のように長いと感じた、電車混雑率調査バイトの体験談(30代男性)


今からもう10年近く前になりますが、大学生だったとき、鉄道駅で電車混雑率調査を行う短期バイトをやったことがあります。アルバイト求人雑誌のfromAでたまたま見つけた1日限りのアルバイトでした。

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事前に2時間ほどの研修があって、マニュアルをもとに仕事内容を学びました。仕事内容は簡単でした。ホームの一角に立ち、やってくる電車の混雑状況を目視で評価して、記録用紙に記入するのです。電車に実際に乗るのではなく、あくまでも外から電車の内部を観ての調査です。

混雑率は結構アバウトな感じで、座席が埋まっていたら「3」、満員電車なら「7」みたいにマニュアルを参照して混雑率を示す数字を記録用紙に記入していくという感じでした。

目視でだいたいこれくらいかな?という感覚で評価するだけのアバウトな作業でしたし、何て簡単でラクな仕事なんだと思いました。最初のうちは・・

電車混雑率調査は1ホーム3~4人の調査員で行い、交替で休憩をとるようになっていました。3~4時間ごとに40分ほどの休憩があり休憩時間は改札の外に出て自由に過ごすことができました。

午前中はまだ余裕がありました。しかし、勤務時間は朝6時から夜の23時半ととにかく長丁場に及び・・・すると少しずつ状況は変わっていきました。

調査員は椅子に座ることはもちろんのこと、壁や柱にもたれることも禁じられていました。電車が来るときは列車の編成によってはホームを少し歩きますが、それ以外は指定された場所に直立不動で背筋を伸ばして立っていなければいけません。

すると当然、足が疲れてきます。長時間立ちっぱなし・・それが思ったよりも大変でした。話し相手がいればまだ気がまぎれるかもしれませんが、1人ぼっちで直立不動で立ちっぱなしというのは、想像以上の地獄の状況でした

地獄と言うと、5mほど離れたところに、50代くらいの調査員が立っていたのですが、夕方くらいにその人に異変がありました。首をくるくる回したり足の屈伸運動をしきりにするようになり、何だか様子が変だなと思うと、ついにその場に座り込んでしまいました。

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巡回中の調査会社の社員さんがすぐにそれを見て駆け寄ってきて声をかけました。

「どうなさいましたか?」

するとその調査員は社員さんに怒ったようにこう回答しました

「もう勘弁してくれよ。何時間立たせるんだよ!こんな足が疲れるバイトってこっちは聞いてねえよ。こんなキツイバイト、やってられるか!!」

そう言い残し、その調査員は腕章を外し、足をひきずりながら帰宅していきました。社会人としてバイトを途中で放棄することやその横柄な態度はいかがないものかと思いましたが、気持ちも分からなくないなと思いました。その人も自分なりに精一杯立っていたのでしょうが、とにかく立ちっぱなしの時間があまりに長かったからです・・

ラッシュの時間帯が終わり、電車にほとんど人が乗っていない時間帯になっても調査はつづきました。私の足も限界に来ていました。夜の23時半となり勤務終了となったときはあまりの解放感に涙がでたほどです。時給は約900円。勤務時間をかけた日給を手渡しで受け取り自由解散となりました。当時大学生だった私としてはなかなか良い金額をもらえたと感じましたが、もう二度とあんなキツイバイトはしたくないなと思いました。とにかく1日が地獄のように長かったです

   (キツイバイトの体験談 30代男性)

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