ピッキングの仕事といえば「楽な仕事」だという声が多いかと思います。ただ私の経験上、決してそうではなく、ピッキングの仕事にもきつい面はあります。具体的にどの辺がきついのかについて今回は7つ述べたいと思います。 これからピッキングのアルバイトをしようと考えている人の参考になればと思います。
< ピッキングとは>
ピッキングとはいったいどのような仕事なのかというと、倉庫でする仕分け作業のひとつです。注文伝票(または専用の端末に表示されるデータ)を基に倉庫の棚から商品を選んでくるという作業を行います。
作業自体は とても簡単で、時給もそこそこ高めであることから、大学生から中高年の人まで幅広い年齢層が働いています。 男女比については現場によりけりですが、やや女性が多いという印象です(主婦の人もたくさん働いています)。
ピッキングの求人はどのように探せばいいかというと、倉庫を運営している会社が直接アルバイト募集していることもありますし、 派遣会社に登録して派遣されるというケースもあります。
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ピッキングバイトでは、商品を倉庫の棚から探してきて箱に詰め込んで梱包するという単純作業を繰り返していきます。そこでは特別な才能や技術を要するわけでもなく、頭を使う場面もほとんどありません。 また、指示を受けるときなど除くと、誰とも会話せず黙々と作業することができます。
覚えることが少なくて取り組みやすいという点において、確かにピッキングの仕事は楽な仕事だといえるかもしれません。ただ全く楽な仕事なのかと言うと、そうでもないと私は考えています。以下、その理由を述べたいと思います。
< ピッキングバイトのきつい点➀「商品が重いことがある」>
私は派遣会社を通して様々な倉庫でピッキングのバイトをやっていましたが、 時にはとてもきつい仕事だなと思うことがありました。
そういったときは大抵、商品が重い商品を扱っているような倉庫に派遣される時です。 特に重たいのは飲料水がぎっしり入ったケースを台車にまとめるピッキング作業はきつかったですね。そのような現場は体育会系の男性ばかりの現場なので、雰囲気的にもちょっと馴染めませんでした。 少しでもぼーっとしていたら「おい!お前、ぼけーっとするなよ!〇すぞ!」乱暴な言葉を投げてくる従業員もいましたから。
とはいえしっかりと仕事をしていたら独特の一体感があって楽しいと感じることはありました。 ただ私の場合、体力があまりなかったので、商品が重い現場にはあまり行きたいと思いませんでした。何度か入っているうちに慣れてはきましたが、最初にその現場に入った日は、帰ってきたら腰痛になって数日はまともに歩くことができなくなりましたので・・。
ただ、ピッキングのアルバイトを募集している倉庫はそのように重たい商品を扱っているところでばかりがありません。 日用品の小物を中心に扱っているところやアパレル関係の衣料品を扱っている倉庫は商品自体が軽めなのでおすすめです。
商品の重たさについては現場に入ってみなければわからない面はありますが、 女性が多い現場は、大抵商品自体が軽めです。 ただそういった女性中心の現場は独特の派閥のようなものもあったりして違った意味でのしんどさは多少感じましたが・・(笑)
<ピッキングバイトのきつい点②「他のセクションに回されることがある」>
それなら、荷物が軽い倉庫を選べばいいのでは?と思う人もいらっしゃるかもしれません。確かにその通りなのですが、それを徹底したとしても、完全に重労働を無縁になるかというと、男性の場合はそうはいかないのが現実です。
倉庫にはいろいろなセクションがあるわけですが、 ピッキング要員として仕事に入ったとしても、 人間の配置の都合や各セクションの仕事の進み具合によって、他に臨時的に回される場合もあるのです
以前、衣類関係の倉庫に入った時、ピッキング自体は荷物が軽くてラクでした。ただ、午後に仕分けのスタッフが足りないということで、私も含め男性スタッフはそちらに回されました。 そこではレーンに流れてくる荷物をまとめて、延々とトラックの中に積み込みをしていく作業を命じられました。
男性は特にそうですが、ピッキングを楽な仕事だと思って入ったらきついセクションに回されて辛い思いをしたというスタッフは結構いるような気もします。特にの小さめの倉庫ではそのようなことは起きやすいです。
<ピッキングバイトのきつい点③「 間違いが許されない」>
ピッキングのきつい点において、最も重要なのが「絶対に間違いが許されない」ということです。当たり前のことといえばそうなのですが、注文があった商品と違う中商品をダンボールの中に入れて梱包して発送してしまうと大変なことになります。注文した商品と違った商品がお客の元に届く事になり、大きなクレームに発展する可能性があるからです。
注文伝票を何度も確認しながら 作業をしていたら問題はないのですが、長時間に作業が及ぶだけに集中力がとぎれてしまう瞬間というのは誰にでも起こりえることなのです。
ミスをしないようにしても、時には商品の個数を間違えたり、 似た商品を間違えて入れてしまったり・・
例えば、 文房具のピッキングをするとき、とにかく商品名や数字・アルファベットをよく確認しなければ間違った商品を選びかねません。数字とアルファベットの組み合わせで倉庫のどの位置に置かれているかが分かるのですが、文房具は大きさも似ていますし 商品名も似ているので間違いやすかったりするのです。
また、ピッキングの難しさとして、同時に 不良品が無いかどうか破損がないかどうかも同時に見なければならないこと。それをスピーディーにこなさなければならないため、集中力を維持しなければ見逃してしたり間違えた箱をピッキングしてしったりする可能性もでてくるわけです。
私は幸い、ミスはしたことは一度もないのですが、 よく一緒にピッキングの仕事に入っていた友達はミスを犯して解雇されました。 それは 商品の個数を間違えて入れたということからでした。
その友人はうっかり商品の一つを倉庫の一角に置き忘れて、残りの商品を梱包してしまったようです。在庫数とデータが合わなくなってしまい 10名程のスタッフで倉庫中を探し回るという事態になりました その友達は倉庫の会社の社員達に激しく叱られていました。
ピッキング歴は長かったものの、その友人はその倉庫に派遣されてまだ数日で信頼関係がまだ構築されていなかったのも運がよくなかったです。他の現場ではミスなく仕事をしていたわけですが、一度のミスがあっただけで大問題になりすぐに解雇される。これはピッキングの仕事のキツイ面だなと思いました
注意力を怠ったのが原因であったわけですが、そういった、ミスは、誰にでも起こりうることです。特に夜勤の場合、睡魔との闘いもありますから・・
ですから、「商品を絶対に間違えてはいけない」それがこの仕事にはプレッシャーとして大きくかかります。私の場合、その点、精神的にきついと感じることがありました。一度ミスをしたら大きな問題になり仕事を失う可能性もあるだけに・・プレッシャーを感じつつ長時間にわたって作業をするわけですから 人によっては精神的に疲れてしまうのではないでしょうか?ですから几帳面な性格で、ミスなく作業をできる人が向いていると思います。
<ピッキングのきつい点④「 結構な距離を歩く」>
ピッキングのきつい点といえば何といっても歩く距離が長いということがまず挙げられるのではないでしょうか。 注文伝票を基に商品を探すわけですが、 商品が管理されている倉庫はとにかく広いです。
注文伝票に書かれた数字とアルファベットを見て置かれている場所を探すわけですが、 慣れないうちは倉庫が広いだけにかなり迷うこともあると思います。忙しい時期においては どんどんピッキングをしていかなければ 出荷が間に合わなくなってしまうので、 初心者の人はかなり焦るのではないでしょうか。
いずれにしても、1日トータルでかなりの距離を歩きます。歩きなれていない人にとっては足が棒のようになってしまうといったことも経験することでしょう。休憩時間は 2~3時間ごとに15分ほどありますが、仕事中は座ることもできないので、デスクワークと比べると体力を要する点で楽な仕事であるとはいえないような気もします。
<ピッキングのきつい点⑤「変化がなく飽きる」>
ピッキングは倉庫の中を歩き回って商品を探してきてそれを箱詰めしていくという作業を繰り返すだけの仕事です。2時間ほどの時間ならまだ良いのでしょうが、そういった単純作業を8時間あるいはそれ以上の時間継続して行うと、とにかく飽きが来てしまいます。
飽きが来るとどうしても時間が経つのを遅く感じるんですよね・・。いくらお金のためであるとはいえ、人によってはなかなかモチベーションを保ちにくいのでしょうか?そういった点も、ピッキングの仕事のきつい面だと思いました。
特に夜勤に入った場合、そこに眠さも入り混じってきます。正確に作業をしなければいけないプレッシャーとの睡魔との戦いは、現場を経験した人でなければなかなか分からないかもしれませんが、なかなかきついものがあります。
ですから単純作業を長時間延々と繰り返していくことが苦手な人はピッキングの仕事は選ばない方がいいと思います。仕事が簡単そうだからという理由で選ぶと、「こんなはずじゃなかった!」となる可能性が高いです。
<ピッキングのきつい点⑥「夏は暑く冬は寒い」>
ピッキングバイトの現場となる倉庫の多くは、とにかく広々とした空間で、空調が十分整っていません。そうなると夏場は蒸し風呂のようになり 冬は逆に寒くて仕方ないといったことにもなります。特に冬場は防寒具が欠かせません。そのように気温の影響を受けやすいというのも、ピッキングの仕事が辛いと感じる理由です。「できることなら、エアコンの効いた快適な空間で働きたいなあ」と何度思ったか数えきれません。
< ピッキングのきつい点⑦無機質な空間>
ピッキングの作業現場は窓ひとつない倉庫の中ということになります。太陽の光もさしこまない密閉されたただ広い無機質な空間。いくつもの棚にアルファベットと数字でふられ、そのなかに商品が入った箱がぎっしり並んでいるような場所です。
人によっては そういった無機質な空間自体に長時間いることに疲れてしまうようです。 私の場合も同じくで、 お金のためと割り切って働いてはいたものの、いつも憂鬱な気持ちになっていました。人と会話をすれば気持ちはある程度は晴れてはいましたが・・。
<まとめ>
ピッキングの仕事は楽な仕事だという声が多いですが、 現場によっては そうでもなくむしろきつい仕事だと言える面もあります。ミスは絶対に許されませんしそれなりの体力が求められる部分もあります。
単純作業を繰り返す仕事ですから、向き不向きも大きく分かれるかと思います。ピッキングをこれからやってみたい人は、そういった仕事内容を鑑みて自分に適性があるかどうかを判断してから応募することをお勧めしたいと思います。