私は大学を卒業してから老人ホームに就職しました。元々福祉を大学では専攻していたということもあって周囲の同級生達は皆福祉関係の仕事に就職しました。ですから私もなんとなしに福祉関係の仕事を選びました。
しかし老人ホームでの仕事は思ったよりも大変でした。思うように休みが取れないばかりか仕事は過酷を極めていました。またしんどくてもそれなりに給料が高ければ良いのですがそうでもなく、貯金も全くできないまま一年ほどが経過しました。
福祉関係の仕事は大体そうなものであると聞いていたのですが、これほど厳しい仕事はないなという風に感じ転職を決意しました。
転職活動においては主にハローワークを活用しました。ハローワークの利点は地元に特化した求人に強いということです。求人情報雑誌などでは掲載料がかかるからだと思いますが、募集はしていてもなかなか持てに出てこないような求人が結構あるものです。
その点ハローワークの場合一定の基準を満たしていたら無料で求人を掲載できるということもあってか、地元の零細企業の求人も結構載っていました。私は大人数で働くことに嫌気がさしていたということもあって、小さい会社で働くことを希望していました。
転職活動を進める中で、数社に不採用になってしまいましたけれども、その都度ハローワークの スタッフの方が改善策などアドバイスをしてくれたのが効果があったと思います。
ハローワークの利点としてそのようにスタッフの方々が相談に乗ってくれるというのもあると思います。私の場合老人ホームを止めた時点ではどんな仕事に転職したいのかが分かりませんでした。しかしハローワークのスタッフの方と色々話をする中でひょっとしたら教育関係の仕事が向いているのではないかと気づくことができました。
それはハローワークの方に「子供の頃はどんな仕事に就くのが夢でしたか?」と聞かれた時にとっさに「学校の先生です」と回答したことがきっかけとなりました。大人になってみるとまったく意識しなかったことでありましたけれども確かに小さい頃は、たくさんの子供たちを前に教える学校の先生になりたいという夢を持っていたのです。
とはいえ大学を卒業してしまったので教職の免許今更取ることは難しいということで学習塾にターゲットを絞った転職活動に舵を切ることになりました。
転職活動進めてから3週間ほどして私は地元の学習塾から内定を受けました。
その学習塾は小規模の地元密着型の塾です。進学塾というよりは学校の勉強についていけないような小中学生を対象に少人数で教えていました。
元々大学時代に家庭教師の経験があったということもあって、仕事にはすんなりと溶け込むことができたように思います。
給料こそそう変わってはいませんけれども、のんびりとした地方の学習塾であるだけに気楽に働くことができるようになりました。
人それぞれ向き不向きがあると思いますけれども、私の場合、そういったのんびりした雰囲気に合っていたと思います。また少人数の小規模塾ということもあって勤め始めてから半年ぐらいことするとかなり責任ある仕事も任せてもらえるようになりました。
大手の塾と違って知名度もないのですが、それだけに短期間で責任あるポジションにつくことができましたし、仕事にもよりやりがいを見出すことができるように思っています。また小さい塾を大きい塾に発展させようと言う方向で皆一丸となっているので、職場の雰囲気もとても良いと感じています
転職してよかったかどうかと言うと私の場合良かったと思います。転職のコツとしては自分だけで進めるというよりは色々な人に話を聞いてみるというのがいいと思います。私の場合ハローワークのスタッフの方々と色々相談をしました。そして自分が向いていそうな職種についてたどり着くことができました。
一人で色々悩んでいてもわからないこと行き詰まってしまうことたくさんあると思います。しかし色々な人に話を聞いてもらうことによって自ら答えが出る場合もありますし、あるいは耳寄りの情報を得ることもできるように思いました。
(転職活動の体験談 20代男性)