私は学校を卒業してしばらくアルバイト生活を送った後、中途採用でアパレル販売の仕事に就職しました。
アルバイトがきっかけで接客業に興味を持ち、毎日たくさんの人と会話してモノを売る仕事に就きたいと思い、アパレル業を選んだのです。しかしアパレル業は自分としては妥協した選択でした。
というのは、もともとインテリア雑貨をあつかうお店で働いていて、本当はアパレル店ではなくインテリア用品を販売するお店で働きたかったのです。
しかし、インテリア雑貨店の求人よりアパレル販売の求人数のほうが圧倒的に多かったので、就職先はアパレル関係で妥協しました。
アパレル業はそのとき未経験でいろいろ覚えることがあって大変でした。ただ、洋服も生活を支える大切なモノであり、お店で働くことで洋服にも興味を持てるのではないかと前向きに考えました。
またインテリア用品でなくても同じ販売職なので、いろいろ学べるのではないかという気持ちも働くモチベーションになりました。
就職後、実際に働いてみてギャップもあると感じました。やっぱりインテリア用品を販売する仕事をしたいという気持ちに何度もなったものです。
いろんな意味で、転職先は満足できる仕事ではなかったかもしれません。また、販売ノルマが大変厳しく、接客マナーやスキルアップのための講習の回数も多かったです。
それでも自分のスキルアップのためだと思い、アパレル店では3年近く働かせて頂きました。そんな中、2度目の転職をしました。選んだのは再びアパレル業の会社でした。
転職の決め手となったのはお給料でした。アパレル業では当然のことですが、お店で着用するもの全てを自分で購入し揃えなければなりません。また流行や季節に合わせて何着も用意する必要があります。
そして労働時間もお店の営業時間が長いため、長時間労働になります。また転職先はお店は年中無休だったので、スタッフが体調不良などで欠けてしまうと、休日でも出勤することがよくありました。
それでも当時の私は給料が魅力的で、その職場で働きたいと思いました。
私はそのときの転職と結婚がほぼ同時でしたので、家のことを考えながら主婦として働くことになりました。そんな意味でも、なかなか難しい職場環境だったと思います。
しかし、給料面で次第に満足いかなくなりました。
確かに以前の職場より給料は高くて仕事の内容も大変勉強になるのでよかったのですが、続けていくうちにパートタイムで働く主婦よりお給料も時間も損をしているのではないかと疑問を持つようになったのです。
実際に時給を計算してみると、高いと思っていた給料も扶養範囲内で働くパートタイムの場合とあまり変わらなかったです。
そういったことを上司に素直に話し、会社を退職しました。そして、次はハローワークではパートタイムで働ける転職先を探しました。
パートタイムの仕事を転職先に選んだ理由は、以前の職場より時間的余裕もできますし、月収で計算すれば以前の職場よりお給料の高いパートタイムのお仕事がたくさん見つかったからです。
おかげで今では家事と仕事を両立しながら経済的にも安定しています。失業手当もしっかり頂いて転職して本当に良かったと思います。
(転職の体験談 20代女性)