いろんな意味で有意義な一日を送れた、選挙の出口調査アルバイトの体験談(20代男性 正社員)

楽なアルバイト体験談(短期)
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私は派遣会社を通して選挙の出口調査をするアルバイトを体験したことがあります。このアルバイトをしたのは大学生の時でした。今は東京都内でサラリーマンとして営業の仕事をしております。時々選挙の時期になるためにあーこの出口調査のアルバイトやったなーと懐かしく思い出している今日この頃です。

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さてこの選挙の出口調査のアルバイトをするきっかけになったのは友人からの紹介でした。同じ大学に通う親友に何か良いアルバイトはないかと聞いたことがきっかけでした。その親友は色々なアルバイトを経験してきてどのアルバイトが楽でどのアルバイトがきついかなどをよくしていました。少々しんどくてもいいからできるだけ効率よく稼げるバイトがいいなという風に話したところ、じゃあ選挙の出口調査はどう?と提案してくれました。

と言っても選挙の調査と言うと大変難しいイメージがあろうかと思います。私は今もそうですけども政治にあまり関心がなくどのような政治家がどのように選挙を当選して今の家にいるかなどさっぱり分かりませんでした。私の祖父などは選挙に大変詳しくて選挙速報が流れる時はいつもラジオを大音量でかけてどこどこの誰々もう当確だなみたいに大騒ぎしていたものです。

しかしそんな風景を見てきた私はと言うと全く選挙というものに興味が持てませんでした。そもそも何万票という表をを獲得しないと当選しないわけで一人当たりの一票が投じられでもさほど変わりないという風な考えでした。ですから二十歳を超えても選挙に行くことはありませんでした。それだけ選挙に無関心でしたからじゃあそれは俺には無理だろうと親友に答えたところいや余裕でできると思うでと返答が返ってきました。

友人いわくたちっぱなしの仕事ではあるけれども気楽にできて給料がいいからかなりお勧めということでした。ということで友人が登録していた派遣会社に登録してこの選挙の出口調査のアルバイトに応募することにしたのです。まずは派遣会社に登録に行ったのですがこちらは特に履歴書など持っていくこともなく指定された用紙に連絡先が住所などを記入して印鑑を押して後は身分証のチェックを受け担当者に説明を受けました。派遣会社に登録する時はその時初めてだったのですがどのような形態で給料が振り込まれるですとかどのように仕事を探せばいいか、当日はどのように連絡をするのかなど説明がありました。

そして選挙の出口調査のアルバイトをがちょうど募集中だったのでその時に友人と一緒に早速応募することにしました。こちらはまずは社内選考があるということでひとまず保留になりましたが数日後電話があり、では行ってもらうことになったので説明会に来ていただけますかと聞かれました。説明会は某大手マスコミです。選挙出口調査のアルバイトはそういったマスコミ各社が調査員を雇っていて当日はそのマスコミの腕章を付けて作業をするのです。

かなり立派な建物に当時大学生だった私はかなり緊張してしまいましたが説明会の会場に入ると私のような大学生からスーツ姿のサラリーマンまで割と普通の人々が集まっていました。男女比はだいたい一対一ぐらいで家や女性の方が多かったように思います。そこで某マスコミの社員から当日の説明などを受けました。意外だったのは出口調査の件数にノルマがなかったことです。たくさんの有権者に話を聞いて数多くのアンケートを集めるのが仕事内容だと思っていました。しかしそういう感じでもなく1日あたりの上限も決まっていましたし各時間に均等にしかもできるだけ老若男女バランスよくアンケートを取るというものでした。

説明会が終わってから翌日に選挙は行われる会場に向かいました。それは下見ということで選挙当日にどこの位置に立って調査をするのかということをあらかじめ決めるということや、スムーズに現地にたどり着くための準備をするという意味合いがあります。現地の地図を手書きで行ってそれを派遣会社に FAX を送るという形で下見は終了でした。

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さて選挙当日ですがかなり緊張して現地に向かいました。ちなみに服装は私服です。こちらはマスコミによって服装も違っているようなのですが私の依頼主は私服でカジュアルな私服という指定でした。スーツだと堅苦しく感じてしまって有権者がなかなか答えてくれないという話でした、ですから黒っぽいズボンに灰色のセーターを着て黒いジャンバーを上から羽織って行きました。

現地に到着するとまず行うのは選挙管理する人々たちに挨拶をすることです。投票箱がずらりと並んでいてそれらを管理している人々たちのことです。選挙と言うととてもプライドの高い人人たちの集まりかなと思っていたのですがそうでもなく皆さんニコニコしていておしゃべりをしておられました。皆さんの会話も聞こえていましたがどこどこに釣りが入ってどうだったですとか組合の温泉旅行で何々を食べたなどそういった素朴な世間話ばかり聞こえてきました。なんだかそういう会話っていいなと思ったものです。

さて選挙の出口調査の調査員がやることは非常に単純です。投票を終えた有権者に対してアンケートを配布してそれに記入をしてもらうということです。質問の項目はここでは詳しく書きませんが どの立候補者に投票しましたか?支持している政党はどこですか?みたいな質問がずらりと並んでいます。そういったアンケートを配るとき選挙、「こんにちは。〇〇(←マスコミの名前)の者ですが、選挙の出口調査をやっております。数分間ご協力いただけないでしょうか?」みたいに声をかけます。

回答拒否する人や通り過ぎてしまう人ももちろんいますが特に後追いすることはありません。中には回答したくないという人や急いで家に帰られるという方もいらっしゃるわけです。ですから快く回答してくださる方のみにお声掛けをさせて頂くというスタイルでした。

アンケートに回答してくれた場合、横で様子を見て書き終わられたら、アンケートを回収します。そしてご協力ありがとうございましたとお礼を言いまた次の有権者が出てくるのを待ちます。そしてまたお声掛けをさせていただき回答してくださる方にアンケートを渡し回答いただくという感じでした。

なお年配の方で老眼の方はアンケートの文字が見えないというケースもあります。そういう時はその方に対して口頭で質問をして代わりに記録をしていきます。選挙にいらっしゃる方は中には80代ですかそれ以上のと思われる人もいました。あるいは車椅子で来られていたり歩くのが精一杯で階段を手すりを持ちながらゆっくりゆっくり上がって来られている方もいらっしゃいました。何と言いますかそこまでして一票を投じられていらっしゃるのに一方の私は選挙に行くので面倒くさいと思っていたことが恥ずかしくなりました。

最初はすごく緊張してしまい、依頼主であるマスコミの名前を言い間違いでしまい有権者から、「自分の会社名くらいしっかり言った方がいいよ。頑張れよ~」と激励される始末でした。あまり人と話をするアルバイトをしたことがなかったのでいざ現場でスタートということになると心臓がバクバクして足がガクガクしてしまったわけです。そしてパットその依頼主にあたる会社名の名前を言い間違えてしまいました。

しかし5人ぐらいアンケートに回答して頂けた後は一気に作業が楽になりました。話す内容はどれも同じことの繰り返しですし、なんとなくコツもわかってきたのです。私が編み出したコツは大体こういった感じでした。

有権者が投票所である体育館から出てきたら目が合うかなと思った時に軽く会釈をします。それだけで立ち止まり率が全く変わってきました。誰かなと思ってどこかの知り合いかなと思ってるうちに足を止めてしまうというわけです。後はこちらに歩いてこられたら笑顔で元気よくお声掛けをさせていただくということですね。

自信がなくぼそぼそと喋りかけていたら先方様も聞き取ることができませんし。笑顔で元気よくしているから人間というものは清々しい気持ちになって知らない人であっても立ち止まってくれるもんなんです。そしてアンケートに回答してくれ様がくれまいがありがとうございましたと笑顔でお送りするということもしっかりとやりました。

そんな感じでだいたい二人に一人ぐらいは立ち止まってくれるという感じになりました。最も一度に何人もの有権者が出てきた場合は声をかける人を絞ってそれ以外の人々には声をかけるの諦めるという感じではありますが。

意外だったのは立ち止まり率が意外と高いということです。私は似たような人に声をかけるアルバイトではティッシュ配りのアルバイトしたことあります。こちらは駅前なのでおはようございますなどと声をかけて通行人にティッシュを配るアルバイトです。こちらはとにかく精神的に参ったことを思い出します。というのはほとんど立ち止まってくれないのです。声をかけてもかけてもみんな素通り中には邪魔だどけみたいな感じで突き飛ばしてくるような人もいたほどです。

ですからこの選挙の出口調査アルバイトもほとんど素通りされるのかなと思っていました。しかし全く雰囲気が違っていました。何と言うかまったりした平和な雰囲気でかなりの確率で立ち止まってアンケートに快く回答してくれる感じだったのです。そしてほとんどの人は選挙の東京が終わって出口辺りにいる人は出口調査をしていることを知っていました。

やはり投票に来ているだけに政治のことに関心がある人がほとんどです。だから何と言いますか選挙のことを話したくて仕方がないというオーラを醸し出してる有権者も少なくありませんでした。中には向こうから声をかけてくる方もいらっしゃいました。出口調査大変だな俺でよければ回答しようかみたいに。どのような観点から自分がその一票を投じたのかその根拠を話したくて仕方がないという人もいましたし、立候補者と接点がある人はそのことをいろいろ話される人もいました。

有権者が次々と出てこられたら、ゆっくりとそれぞれのお話をおうかがいすることはできませんが、面白い話ばかりでしたね。

あとは回答しながら今回の選挙の候補者がどうのこうのですとか県政はこうあるべきだみたいな感じで自分の意見をこちらに投げかけてくる方もいらっしゃいました。出口調査員は自らの政治に対する意見ですとか候補者に対する考えなどを述べることは禁じられています。ですから一方的に聞くという状況だったのですが個人的にとても楽しいものでした。

あーこんなどこにでもいるおじいさんがこれだけ立候補者の事を色々調べて一票を投じてるんだなと感心したものです。また今まで当選送り返してきた候補者や新人の候補者についても、どのような政治をやってきてマニフェストをきちんと守ったかどうかなどもよくチェックしてる方もいらっしゃいました。

後は政党に関し考えててもいろいろなことを投票してるんだなということも分かりました。盤石の安定感を保っている自民党を推している人もいれば既存の権益を壊すためにはそれ以外の小さい政党の台頭を訴える人もいました。

そんな姿を見ると私自身もこのアルバイトとして入ってる選挙に対して関心が出てきたことを思い出します。また、もっと者s会のことについて勉強しておかねばならないなという気持ちになりました。

政治のこともそうですが勉強をして地元ではどんな政策が進められているのかくらいは知っておきたいなという気持ちになりました。そうすることで地元への愛着心が高まるとともに、特にご年配の方とはコミュニケーションのひとつのきっかけになると思ったのです。

投票にいらっしゃる方々は老若男女、本当にいろんな方がいらっしゃいました。ご年配のかたのほか、20代くらいで赤ちゃんを連れた若いご夫婦、ペットを抱っこしていらっしゃる若い女性など。

そして昼ぐらいだったでしょうかスーツ姿の初老の男性がやってきてご「苦労様です。今のところどうですか?接戦じゃないですか?」と聞かれました。

あれどこかで見たような顔だなと思いつつ思い出せず「そうですねそこあたりは分からないですね」と回答しました。後からそれは立候補していた人の一人だと分かりました。ポスターに満面の笑顔で映っていた初老の男性。あの人だとわかった時はなんだかとても嬉しく思いました。その立候補者なりに人生をかけてその日に望んでいること、そしてこの数時間の投票時間をとても気にされているということその人間模様が伝わってきてしみじみとした気持ちになりました。

選挙に関わるアルバイトはとにかく色々な人が関わっています。立候補者だけではなくそれを支える団体ですとか正当ですとか選挙滞りなく遂行するための選管の人ですとか。あるいは選挙カーで回るウグイス嬢の方や運転をする人などとにかくその日は今までやってきた選挙活動の集大成がそこに結果として現れる重要な日というわけなのです。

私はそれまで選挙なんか言っても1分ぐらいで何も変わらないようとドライに考えていましたがこのアルバイトを通してその考えが大きく変わったことを覚えています。なんていうかこのドラマチックな一日のお祭りの参加者なんだというふうな意識が芽生えてきました。そして私自身もマスコミの腕章をして選挙の出口調査をするという重要な役割を担わせていただいているということに背筋が伸びたのを思い出します。

何と言うかアルバイト料などどうでも良くなっていますか、こんな大切な1日の中で一つの役割を見直していただきありがたいなと思うとともに大きな責任感を感じた次第です。さて選挙出口調査をなぜ行うかといえばそれは選挙の速報をマスコミが流す上での重要な資料になるからです。

選挙の開票が始まったと同時に選挙によっては当確が出ましたみたいにテロップが流れることがありますよね。あれは選挙の出口調査をもとに導き出されているのです。選挙出口調査員たちは1日の中で2回報告を本部に行います。1回目は昼間2回目は夕方という感じです。その2回では収集したアンケートの枚数を数えてその内訳の集計を行って報告を行います。こちらは専用の端末でおこなっていました。おそらくそのような各調査員が集計したものをがさらに本部で集計されて選挙の結果に結びついていくのだろうと思います。

ちなみに選挙会場には私以外にもマスコミの出口調査員がいました。おそらく彼らもアルバイトをなんだと思います。マスコミはテレビ局と新聞局という感じです。詳しく仕事内容を聞くわけにもいきませんからはっきりはわかりませんが私と同じように有権者に声をかけ誰に投票したかなどのアンケートをとっている感じでした。いわゆるライバルというわけですが少なくとも私が経験した会場ではそういったピリピリした雰囲気は全くありませんでした。それは別に集計する枚数を競うわけでもないというのがあるとは思いますがどちらかというと、お互い協力し合いましょうみたいな和やかな雰囲気だったことを思い出します。

有権者が出てくる出口というのは大体決まっていますから、その中で人通りが多そうな場所で少し離れて立つという感じでお互いの持ち場を保ってるという感じでした。別にどこの場所で調査をしようといいわけですけれども自ずと当日になって決まってきたという感じはありました。他社の出口調査員がいたことは私にとっては少なくとも助かりました。というのは昼過ぎになってくると有権者の数が減ってきて暇になってくるからです。

そんな時暇つぶしがてらちょっと話に行って世間話をするみたいな感じで良い時間つぶしになりました。選挙出口調査のアルバイトは交通費が出ないことが多いということもあって地元の人が多いです。私は割と遠くの選挙会場を自ら選んでいたということもあってその地元のことについて色々聞けたというのも良かったです。何と言うか有権者もそうですけれども地域の文化ですとか暮らしぶりが断片的に伝わってくるんですね。そういった楽しさも感じました。

東京時間が始まってからスタートという感じで有権者が投票を終えたら早速声をかけていきます。

最初のうちは色々緊張して左も右もわからなかったので右往左往もしていましたけれども、幸いなことに声をかけた一人名の方早速アンケート調査に答えてくれました。マニュアルに書かれていたことを思い出しつつ研修で習ったことを振り返りながら話をしました。最初はカット言葉が出てこなかったわけですが作業自体同じことの繰り返しに過ぎません。昼過ぎになったらもう緊張などどこかに飛び去っていました。選管の人々も時々外に出ては伸びをしたり話しかけてきたりして何と言うかバイトをしているというよりはのんびり世間話をしているような空気感になっていました。

東京時間が始まってから1時間ぐらいは忙しかったですけれどもそれからは徐々に有権者の数も減っていき昼以降からはパラパラしかやってこなくなりました。

夕方になると地域のアナウンスが流れて選挙の投票時間がもうすぐ終わることが知らされました。すると最後のラストスパートという感じでまだ投票していない有権者たちが続々と会場に集まりました。それらの人々のヒアリングをして選挙の出口調査のアルバイトは終了しました。

勤務時間が終了すると選管の人々に、無事調査終わりましたご協力ありがとうございましたという感じで挨拶をしに行きます。後は午後のアンケートについても集計を行って本部に伝達して終了です。その後は回収したアンケートですとか筆記用具、腕章、マニュアル一式といったアルバイトで使ったものは宅急便で本部に送るという感じでした。ですからマスコミに実際行ったのは研修の時だけということになります。

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以上が選挙の出口調査バイトの1日の大まかな流れです。1日を通して思ったこととしては、清々しい一日だったなということです。最初は時給がいくらだとか交通費が出るのかだとか重たいものを持たなくていいのかなどと損得ばかり考えていました。でも関わる人々はそういった小さいことを気にしていませんでした。立候補者を応援したい、無事に選挙を終えたい、有権者に気持ちよく投票してもらいたい・・嘘のように皆が自分のことよりも周りのことや選挙の当事者たちのことを考えているそういった場でした。

ですから一日を終えてみてこのアルバイトはたとえ無給のボランティアだったとしてもやってみる価値があるんじゃないかなという風に思いました。ちなみに時給は950円だったと記憶しています。そこに遠方手当と条件付きの交通費が別途支給されるという感じでした。あと説明会と下見についても2時間ぶんぐらいの時給+条件付きの交通費が支給されたと記憶しています。

全体としてこの選挙の出口調査アルバイトは私にとっては楽なアルバイトだと感じました。その思ってる理由は一人で自由に行動できるという点です。例えばファストフードのアルバイトの場合ですと色々なスタッフと連携して作業進めなければなりません。もし昨日のないスタッフが一人でもいたらその職場環境はその人にとって地獄となってしまうことでしょう。ちょっとしたことでも気を使ってその都度を頭を悩ませなければならないことになるかもしれません。

しかしこの選挙の出口調査バイトは研修の時こそ皆で一斉に受けますが下見にしても選挙当日にしても一人で行動します。それはある意味責任を伴うわけで何か分からないことがあってもあまり聞けないという難点はあるかもしれませんが非常に楽です。よほど非常識なことをしない限り誰からも叱られることもありませんし少々サボっていたとしても特に何か起きるわけでもありません。

私の場合仕事はしっかりとしていましたがそれでもちょっと疲れた時は声をかけるのを一旦中断してその辺りをうろうろ彷徨いて散歩をしていました。あるいは他のマスコミの人も同じようにぶらぶらしていたので世間話をして時間つぶしをしていました。そのように気持ちのゆとりができるというのはやはり監視する上司の目がないからだと思います。

厳密に言うと選挙の巡回員のような人が昼ぐらいに来ました。その人はおそらく選挙管理の一員だと思うのですが、アンケート順調ですか?みたいに聞いてきました。そしてその結果によって報道が大きく変わってくるということから引き続き気を引き締めて頑張ってくださいという風に激励されました。

不意に巡回してきたのでその時ばかりはちょっと緊張しましたが結局1日を通してそのように誰かが監視にやってきたというのは一度だけでした。わざわざ監視員に来たというよりはたまたまその場に立っていたから声をかけたということなのかもしれません。少なくとも選挙の日はそれに携わる人々の多くは何かとバタバタしていたりして調査委員の私1人に構っているような暇も必要性もないことでしょう。

男の選挙出口調査バイトが楽だと思った要因は、体力がいらないという点です。当日は依頼主のマスコミから渡された肩から下げるタイプのカバンにアンケートなどを入れて作業しました。と言ってもそう重たいものでもありませんし何か重たい荷物持つということでは全くありませんでした。選挙会場までは遠い場合もありますか現地に到着してしまえばそこからはほとんど歩くことはありません。大体は校門から近い体育館が会場になっていることが多いですね。

選挙出口調査は終わってからは自宅に帰ってすぐテレビをつけました。もちろん選挙の特番を見るためです。チャンネルをつけるとポスターに貼っていた顔の人が液晶画面に映し出されていました。こそして周りの人々はバンザイのコールをしていました。あ、この人当選したんだと気づきました。

なんだか他人事とは思えず思わずテレビ画面に近づいてみてしまいました。選挙は出口調査を通して知らないうちにこの選挙に関心を持つことができていたのです。それからというもの何かと選挙に関心が生まれるようになりました。色々な意味でこのアルバイトをには参加した意義があったんじゃないかと思います。

それから半年後に選挙の出口調査バイトはあり参加しました。2回目は経験者ということで派遣会社も人の大勢である選挙会場を選んだようです。初回よりも都会のエリアに回されました。と言ってもやることは全く同じでした。最初は人が一斉に出てきたので驚いてしまいましたが、基本的には特に変わりはありません。立ち止まってくれる人は立ち止まってくれるし立ち止まってくれない人はそそくさと過ぎ去っていきます。2回目やってみて思ったことは、年配の男性は立ち止まる確率が高く中年の女性はなかなか立ち止まってくれないということでした。

イメージとして年配の男性は声がかけにくく中年の女性は色々向こうから喋ってくれそうで声をかけやすいというイメージを持っていました。しかし実際に調査をやってみると逆でした。年配の男性は政治家政党に関心がある人が多くまたおそらく家に帰っても特にやることがないのでしょう。成人に関するうんちくや立候補者についての知識を色々向こうから喋ってくれました。

一方中年の女性の場合そそくさと過ぎ去ってしまう人や結構ですという感じで断ってくる方が確立として多かったように思います。それは友達によると中年女性は家に帰って家事をしなければならないという事情があるからだそうです。

中には選挙から帰って料理を作らなければいけないと言った人も多いのではないでしょうか。となると忙しい中を出てきてるわけですから答えても特にメリットがない出口アンケート調査などに回答してくれると言うことはなかなか難しくなってくるわけです。

ちなみにティッシュ配りのアルバイトをしていた時はティッシュを貰ってくれるのは断然中年女性でした。ティッシュ配りをして立っているともう一個ちょうだいもう一個ちょうだいみたいな感じで通過して欲しいと言う要望や中庭箱ごとちょうだいという方もいたほどですもちろん後者は断りましたが。一方年配の男性はと言うと全く関心がなく無表情で通り過ぎてしまう人がほとんどでした、

ティッシュの場合生活に直結するものですから女性にとって関心が高いわけです。しかし男性の場合特に使う用途は風邪を引いた時ぐらいしかないものです。

ティッシュ配りと選挙の出口調査、何も知らない人に声をかけるという点では共通しているのですか、反応としては男女性別によって違っていました。そういったことも面白いなと思いました。

(アルバイトの体験談20代男性 正社員)

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