私は現在は税理士事務所で働いています。税理士の資格をとるまででは、専門学校に通って税理士に向けた勉強をしつつ、派遣バイトで資金を稼いでいました。
派遣会社はフルキャストに登録していろんな現場で作業をしました。世間にはいろんなタイプの派遣会社がありますが、フルキャストは工場・倉庫系の単純作業系の仕事に強味があります。
フルキャストについては「適当なところがある」など批判の声もちらほら聞こえてきますが、学業との両立をはかろうとしていた私の場合、非常に合っていたと思います。それには３つの理由があります。
理由の1つ目は、「仕事内容が簡単」というものです。フルキャストから派遣先としては、工場、倉庫、物流会社、イベント会場ほか。どれもその場で指示を受けてできるような単純作業ばかりという特徴があります。
例えばイベント会場での仕事なら、入り口でパンフレットを来場者にひたすら配りましたね。頭を使う場面など皆無でした。工場の仕事をしたときは、レーンに流れてくる部品に不備がないかチェックしてひたすら段ボールに詰める作業。覚えることなど全くと言っていいほどありませんでした。
あるときは新作のおにぎりを食べて、アンケートに回答するだけみたいな案件も。誰にでもできる作業だと感じました。
それだけ単純作業ばかりですから当然のごとく、込み入った研修も特になく、必要なスキルや暗記する事項もほとんどなし。
そんなことからも仕事が終わったら勉強に専念できたように思います
ネガティブな側面から言うと「身に着くスキルがない」「得るものが少ない」ということにはなろうと思いますが・・
フルキャストでの派遣バイトが勉強と両立しやすかった理由の2つ目は「人間関係の煩わしさがあまりなかったという点」です。
フルキャストに登録している人は若い人なら大学生から年配の方なら60代くらいまでと本当に幅広いです。学生さん、サラリーマン、フリーター、自営業と立場もさまざま。
みなさん、あまりお金を持っていないという共通点を除くと共通点もなく登録者も多いです。
そんな感じですから、人間関係における上下関係など全くありませんでした。人の入れ替わりも激しいので、現場現場で同じフルキャストからの派遣スタッフと会ったとしても、初対面の人が多かったです。仕事中もほとんどしゃべる機会もありませんし、私にとっては精神的なストレスがたまらず楽でした。
バイトを通して友達をたくさんつくりたいと思っている人にとっては、少々寂しい環境かもしれまんが・・。
フルキャストが勉強と両立しやすいと思った3つ目の理由は、「自由度の高さ」です。フルキャストに無料登録すると、早速、仕事案件のメールがたくさん届くようになります。
そのなかでやってみたい仕事があればエントリーして、枠がまだ空いていたらフルキャストから集合場所など詳しい仕事の詳細が届いて仕事成立というシステムです。
ですから、登録者からすると、自分が仕事ができるときに、自分がやってみたいと思える仕事にのみ申し込むことができるのです。
それは、違う角度からすると「嫌な現場を避けることができる」というメリットがあることも意味します。
ちなみに私は、ある物流センターに派遣されたとき、パワハラ気味の工場長に散々怒鳴られ仕事以上の重労働をさせられたことがあります。その日は地獄のような時間を過ごすことになりました。
しかし、それ以降は、その現場に行けば散々な思いをすることが分かるわけですから、「その現場はエントリーしない」という選択をとることができました。
もし一か所の職場だけで働くような長期バイトなら、もし職場で嫌なことがあっても、我慢して耐えなければならないことになってしまいます。しかし、フルキャストの場合、嫌な現場があれば、次回から「選択をしない」という自由が得られる点でラクだと思いました。
勤務する日についても、フルキャストの場合、本当に自由です。私の知り合いには、フルキャストで春と秋に派遣バイトをしてそれ以外はアジアでバックパッカーをしているなんていう自由人もいます。
もし一か所の職場だけで働く長期バイトなら、「それじゃシフトを組めないよ・・」となって皆から嫌がられしまうことでしょう。働きたいときにだけ働ける。それはフルキャストの良い点だと思います。
そんな私も専門学校の集中講義の時期や税理士試験の本番前は全く仕事は入れず、時間があるときにがっつり働くみたいな働き方をしていました。ブランクがあいても、フルキャストから紹介される仕事はどれも簡単ですから、全く問題ありませんでした。
いろんな意味でフルキャストは便利な派遣会社だと思いました。特に（学業も含めて）何か本職を持っていて、自分が働きたいときだけ働きたい人にとっては有効に使える派遣会社だと思います。
（派遣会社について 30代男性）
