プロ家庭教師のやりがいと大変なところ(転職の体験談 50代男性)

事務系の仕事への転職体験談
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私は現在50代半ばの男性で、東京都内でプロ家庭教師をしています。大学時代・大学院時代は学習塾の講師のアルバイトをしていて、そこで教えることの楽しさを知りました。そのまま塾業界に入り10年ほど経験を積みました。もっといろいろな場で教えてみたいと思うようになっていた時期、大学時代の先輩から誘われてプロ家庭教師に転職することになりました。30代半ばの頃です。

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家庭教師としては主に難関中学、難関高校の受験を考えている生徒さんまたは在籍者を教えています。首都圏ででいえば、開成、麻布、桜陰、駒場東邦、栄光、聖光、渋谷学園幕張、女子学院、慶應付属、早稲田系列、MARCH附属など。一方、近年は中高一貫の公立高校も大学受験の実績を上げ始めており、それらの受験対策にも日々研究を重ねているところです。

プロ家庭教師のやりがいは、生徒さんひとりひとりの成長を間近で見ることができるという点がまず挙げられます。生徒さんの潜在能力ややる気にもよりますが、伸びる生徒さんは数か月で偏差値10ほど伸びたりもします。そういったことは塾での指導ではならなかなか観られないことです。一方。家庭教師の場合、生徒さんそれぞれの弱点がピンポイントで分かるため、集中的に弱点克服の指導することで成績が急上昇する場合があるのです。

例えば中学2年の夏まで部活動ばかりしていてクラスの真ん中くらいの成績だった生徒さんは、とにかく集中力と記憶力が高く偏差値が急上昇。最終的には学年トップの成績をとり開成高校に受かりました。

教える立場としては「この子すごいな」「追い抜かれた」などと感じることもあります。子供の可能性は計り知れないといいますか、驚かされることもしばしばありそれも面白いと感じます。

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大変なこととしては、親御さんからのプレッシャーがかかるということがしばしばあることですね。中にはお金を支払いさえすれば生徒さんの成績が伸びるものだと思い込んでいる方もいらっしゃいます。

一生懸命指導しても生徒さんの成績が思うように伸びなかったとき、厳しい言葉を掛けられたことも・・。そんなときも立場上、強く言い返すことはできないわけで・・なかなか難しいなと感じます。

その点、指導前から期待値が高いというのがプロ家庭教師の大変なところではないかと思います。指導を依頼したら成績が伸びて当たり前、志望校に合格して当然という風に最初から思われてしまっているのです。

なかには、生徒さんの実力と乖離した偏差値の高い学校を志望校に設定されている親御さんもいらっしゃいます。そんなとき、リスクを軽減するために実力相応の学校を受験するよう促すのもなかなか骨の折れることだったりもします。

もちろん高い目標を掲げて高みを目指すことも必要ですが、失敗のないように常にリスクも想定しておくのも大切な仕事なのです。

仕事のやりがいとしては、何といっても、生徒さんにとっての人生の節目に立ち会えることですね。学校や模試の成績が伸びたとき、志望校に合格してくれた時など、自分のことのようにうれしく感じます。

受験が終わればそのご家庭に教えに訪問することは基本的になくなりますが、毎年のように年賀状をくれたり近況を知らせてくれたりする生徒さんもおられます。

そんなとき、受験勉強をがんばっていた生徒さんひとりひとりの顔が思い出され、家庭教師って素晴らしい仕事だなと改めて感じますね。

これからも生徒さんたちの人生をより良い方向に導いていけるよう懸命に指導を重ねていきたいと思います。

  (転職の体験談 50代男性)

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