給料の高いIT企業への転職を失敗だったと思った理由(転職の体験談 40代男性)

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給料アップを目指して転職活動をする人は少なくないと思います。私もそのひとりだったのですが失敗したなと思います

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大学を卒業して新卒で大手メーカーに入社しました。仕事内容や人間関係など満足していました。ただ、同僚のなかに給料が高い企業(外資系)に転職した人がいました。

その同僚は辞める前にこのようなことを話していました。

「男は給料が全てだよな。給料が高かったら美人が自然と寄ってくるし毎日が充実してくる。男たるもの、高月給を目指すべきだと俺は思うぜ。」

そんな言葉を聞いて、反発心はあったものの、高月給には憧れる自分がそこにいました。そこで転職エージェントに登録してこっそり転職活動を進めました。

3か月ほど密かに転職活動を進めた結果、某大手IT企業に転職できました。

前職では同期の人々が送別会を主宰してくれて、大学卒業後に良い会社に勤めることができて良かったと思いました

ただ、正直言うと、彼らを見下している自分がそこにいました。転職先のIT企業は月給が高くなるからです。

「やっぱり男は金だよな」「お金は効率よく稼ぐもんだよ。それに比べてこいつらは・・」みたいに内心ちょっぴりバカにしていたのです。

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ところが・・私には転職後、地獄のような毎日が待っていました。

そのIT関連企業は想像していた以上に激務でした。とにかく仕事量が半端ないくらい多かったのです。残業なんて当たり前で、会社に泊まって仕事なんてときも珍しくありませんでした。

そして直属の上司であるプロジェクトリーダーがとにかくきつい人でした。いわゆるパワハラ上司です。ちょっとでもその上司の機嫌を損ねると、怒鳴り散らし、ときには数⑩分に及ぶ説教を食らいました。

とんでもないところに転職してしまったものだと思いました。

そんな毎日を繰り返しているうちに、私はどんどん精神的におかしくなっていきました。

仕事の不満は妻にぶつけるようになり、家に帰ってきては毎日のように喧嘩。結局、妻は子供を連れて家を出ていきました。

一人残された私はしばらくそのIT企業に勤めていましたが、楽しいと思ったことはひとつもありませんでした。給料は確かにアップしましたが、特に買いたいものもなければ、銀行に貯まっていくだけで嬉しくとも何ともなくなりました。

結局1年半後、私はそのIT企業に辞表を提出しました。精神的にボロボロになってしまい、朝も起きれないことがでできて限界だと感じたからです。

あれから1年以上経過しますが、正社員の仕事を探す気力が湧いてきません。転職先でまたしんどい思いをするのではないか?という恐怖心があるのです。

現在私は派遣会社に登録して派遣社員として働きながら、貯金を切り崩し生活をしています。しばらくこんな感じで仕事をしていこうかなと思っています。

今の給料はというとIT企業時代はもちろんのこと、メーカー勤務時代よりも大幅に給料は下がりました。今思うことは、メーカーを給料を理由に辞めなければよかったということです。仕事というのは給料だけではなく、一番重要なのは人間関係など環境なんだな。転職失敗を通して私はそのことに気づきました。

  (転職の失敗談 40代男性)

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